研究課題/領域番号 |
60301024
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
塩原 勉 阪大, 人間科学部, 教授 (40107016)
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研究分担者 |
対馬 路人 関西学院大学, 社会学部, 助教授 (60150603)
村田 充八 大阪基督教短期大学, 講師 (30174303)
飯田 剛史 富山大学, 経済学部, 助教授 (10127045)
沼田 健哉 桃山学院大学, 社会学部, 助教授 (20105571)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1985年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | シャーマニズム / 宗教的職能者 / 易占 / 民俗宗教 / 在日韓国・朝鮮人 / 修験道 / 宗教意識 / 宗教儀礼 |
研究概要 |
本研究は昭和56年4月からの基礎データ収集に基づき、継続調査された点と新たに問題として取り上げられた点がある。 継続調査した点は、個別寺社住職のカリスマ性と朝鮮寺についてである。個別寺社住職へのインタビュー、例祭への参加、信者へのインタビューを通して住職や霊能者が自己の組織形成、維持に果たす霊能力の役割が大きいこと、彼らのカリスマ性は一様なものではなく、生活倫理を教える預言者的なものから株式相場や商売上の問題に応えるためにコンピューターをも動員することによって成り立っているものまで様々であることが明らかになった。 朝鮮寺については、シャーマニズム儀礼を初めて詳細に参与観察し、儀礼のコスモロジーの解明と儀礼に参加する人員の間のネットワーク、在日韓国朝鮮人の宗教生活を立体的に解明した。 また、新たに問題点として挙げられたのは、寺社参詣者の宗教意識、シャーマンの実態、シャーマンとクライエントのネットワーク、易占業の実態についてである。 参詣者の宗教意識については、昭和60年度に小サンプルの予備調査を行ない、その結果に基づき宗教意識と宗教行動について調査票を用いた面接調査を行なった。そして宗教意識は2つに分けられ、それぞれに結びつく宗教行動が存在することを明らかにした。 シャーマンに関しては、60年度にインタビュー、参与観察を行なった上で、61年度に郵送調査をし、時代による入信者の性別と入信年齢の違い、入信を勧める家族の影響を解明した。 最後の易占業については、聴取り調査によって事例を集めた結果、易占業者は易占を学習した中高年者であり、その顧客は定期的に通ってくる中高年女性が多いことが明らかになった。
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