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平和運動の思想と組織に関する政治社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 60301028
研究種目

総合研究(A)

配分区分補助金
研究分野 社会学
研究機関明治学院大学

研究代表者

吉原 功  明治学院大学, 社会学部, 教授 (60062171)

研究分担者 馬場 修一  東京大学, 教養学部, 助教授 (20012429)
尾形 隆彰  千葉大学, 文学部, 助教授 (80125913)
橋本 敏雄  明治学院大学, 社会学部, 教授 (80062173)
守屋 孝彦  茨城大学, 教養部, 教授 (60007713)
矢澤 修次郎  一橋大学, 社会学部, 教授 (20055320)
研究期間 (年度) 1985 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
11,500千円 (直接経費: 11,500千円)
1987年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1986年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1985年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
キーワード核 / 環境破壊 / 大量貧困 / 人間崩壊 / 世界社会 / 国内植民地 / 平和 / 新しい社会運動 / エコロジー / 普遍性 / 根源性 / 日常生活 / 身体 / 社会運動 / 世界内植民地
研究概要

現在, 人類は現代世界社会の構造に由来する大危機(核による絶滅, 環境破壊, 大量貧困, 人間崩壊)に直面している. 従って現代の社会運動は言葉の真の意味で平和運動たること, 換言すれば人類史上最大の危機に対応した新しい視点, 運動課題, 根拠を持つこと, が求められている. 本調査はこの新しい視点, 課題, 根拠が実際の運動の中にどの程度どのようにでてきているのかを探ることから始まったが, その結果, 社会の根源性という問題に突き当った. 従来の社会運動は個別性/普遍性/階級性というレベルで問題がたてられていたが, 我々はこれらの基底に根源的な層-人種・民族問題, 両性・世代問題, 環境・生態問題-が横たわっていることを発見したのである. 新しい社会運動は根源性にまで降りたち, そこから普遍性に運動していかねばならない. また根源性と普遍性を真に媒介しうるのは「日常生活」であり「身体」である. これが我々その形成しえた理論枠組の骨子である. ところで広島・長崎は世界の最初の被爆地であることによって普遍的存在となった. 沖縄は古くから日本の国内植民地であり, 日本社会個有の根源的問題を最も多く背負わされた地である. しかも両被爆地はその沖縄の延長線上にある. 第二次世界大戦で日本社会は沖縄を「いけにえ」にしたが, それでも足りず広島・長崎を犠牲として差し出すことによってのみ終戦を可能にしたからである. この意味で三地点は日本社会の矛盾・恥部・本質を最もよく照射している根源的な地域であり, かつまた普遍的な存在であるのである. 我々が上記の理論枠組を形成しつつ, 三地域の労働運動, 反公害・エコロジー運動, 女性, 対抗文化, 生協, マスコミ, スポーツ, 宗教などの運動等々, 「平和」とは直接関係ないかにみえる運動を調査分析した意義はすでに明らかであろう. この成果を出発点として, 今後, 理論的実証的研究のさらなる深化をめざして努力していくことにしたい.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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