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日米教育指導職の比較総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 60301030
研究種目

総合研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関東北大学

研究代表者

木村 力雄  東北大, 教育学部, 教授 (40091681)

研究分担者 榊田 久雄  新潟大学, 教育学部, 教授 (10018153)
牛渡 淳  仙台白百合短期大学, 講師 (30151856)
伊藤 敏雄  皇学館大学, 文学部, 講師 (40151518)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1986年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1985年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
キーワード教育指導職 / 教育長 / 指導主事 / 校長 / 教育指導三職 / 学監 / 学務課長 / 巡回訓導 / 小学督業 / 郡視学 / 師範学校長 / 教育会 / 社会教育主事 / IFEL / 教育行政 / 教育指導行政 / 教育委員会 / 経営学 / 科学的管理法 / 人間関係論
研究概要

日米の教育史,教育行政学等の学際的研究により以下の新知見を得た。
1.最近の米国教育史見直しの成果に学び、(1)米国の教育長,指導主事の制度的実態をマサチューセッツ州,ノースカロライナ州等に絞り、それらがいかなる課題解決のために誕生し、どんな問題を抱え定着し、今どうあるのか。(2)特殊教育の分野も含め見直せた。(3)科学的管理法,人間関係論等の経営学の発達が「教育指導職」のありように及ぼした影響.(4)彼等の役割が「教師の教師」から「教員研修」等の推進役となる過程と実態.(5)教育委員会との相互関係,等々も究明できた。(6)以上から戦後日本の「教育指導職」像形成にインパクトを与えたのは、米国の1930年代以降のそれであったこともつきとめた。
2.戦後期に形成された日本の「教育指導職」像は(1)戦前の教育行政に対する反省と上記米国からのインパクトの結合の所産で、(2)米国のそれとは異なる。(3)その挫折は、(イ)その法規範,倫理規範,技術規範の別も吟味せずに法制化されたこと.(ロ)日米の政策樹立に参画した者達が両国の教育の実情に精通していたわけではないこと.(ハ)校長を含む「教育指導三職」の主要任務が「新教官」の普及及び教育課程の地域毎の編成等にあったが、IFEL講習等で高揚した意欲だけでは、文部省の抵抗、教員組合の反対、学校基準法案を埋没させた諸力等の障害を克服し難かったこと、等の理由による。(4)以上は全て、戦前の一般行政と教育行政、教育行政と教育会等の諸団体、等の関係を規制し定着していたエトスと深くかかわっていると確認できた。
3.戦前日本においても態様としてみる限り、学監、学務課長、巡回訓導、小学督業、郡視学、師範学校長及び教員、社会教育主事などで、特に社会の変動期=教育の改革期に「教育指導職」的機能を果す者が少なくなかった。しかしその像は戦後のそれとは異なる。どう異なるかは日独視学制度の比較研究の成果に俟つべきだとの結論を得た。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 伊藤敏雄: 日本教育行政学会年報. 11. 252-266 (1985)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤敏雄: 皇学館大学紀要. 23. 68-115 (1985)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤敏雄: 皇学館論叢. 19. 1-16 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 笠間賢二: 研究集録. 17. 17-32 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤敏雄: 皇学館大学紀要. 25. 23-58 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 木村力雄: "里文化遍歴者 森有礼" 福村出版(株), 254 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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