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東南アジア・大洋州における社会・文化の基層とその現代的位相の分析

研究課題

研究課題/領域番号 60301043
研究種目

総合研究(A)

配分区分補助金
研究分野 文化人類学
研究機関東京大学

研究代表者

船曳 建夫  東京大学, 教養学部, 助教授 (90165457)

研究分担者 吉岡 政徳  信州大学, 教養部, 助教授 (40128583)
山下 晋司  広島大学, 総合科学部, 助教授 (60117728)
関本 照夫  東京大学, 東洋文化研究所, 助教授 (20110083)
須藤 健一  国立民族学博物館, 第一研究部, 助教授 (10110082)
大林 太良  東京大学, 教養学部, 教授 (20012263)
富沢 寿勇  東京大学, 教養学部, 助手 (70180164)
田村 克己  金沢大学, 文学部, 助教授 (40094156)
研究期間 (年度) 1985 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
10,900千円 (直接経費: 10,900千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1985年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
キーワード東南アジア / オセアニア / 国民国家 / 国民文化 / 国家の意匠 / ナショナリズム / 王権 / ミニ国家 / 文化基層 / 伝統文化 / 集団編成原理 / 儀礼 / 社会変化
研究概要

1.本研究の最終年度である昭和62年度において行われた研究会とその討議の内容は以下の如くである.
(1)研究会は東京で三回, 大阪で一回行われた. 当初の計画より回数が増えたのは, 以下で述べるように, 研究の主題の絞り込みのため総括的な討議が必要になったことと, その主題に関する専門家に講師として参加発表を求め実施したこと, による. その増加した分の旅費には, 設備備品費, その他, の費目から充当したが, 設備備品に関しては昭和61年度までに充分な図書が備えられた, と, また「その他」の中の報告書作成費は研究代表者所属機関の既存の設備を利用することで報告書作成可能と, それぞれ判断し行った.
(2)今年度の討議で次第に明らかとなった主題とは, 東南アジア・大洋州における社会・文化の基層が, この地域に多様な形で存在する複合社会における文化的シンボルとして国家の意匠(デザイン)となっていることである. そのことは, 当該地域の国家, または民族が, その現代的位相のなかで, 国民国家(NationーState)として, またその構成部分として, 外には独立の権利を主張し, 内にはその統合を必要としているところから来る. しかしながら, その国民国家としての枠組自体がそれらの国々にとって全く新たなものであるがゆえに, その国家としての内実はしばしば不安定で不充分なものでありながらも, その国家であることへの希求と意識化は非常に先鋭なものがあり, その交差した軸に世界の他の地域とは異なる文化と政治のダイナミズム, が見られる. この主題を考察することによって, この研究会は東南アジアと大洋州の国々の現在の歴史的局面を理解するという個別的課題と, 国家そのもののこれからの行方を構想するという一般的課題の二つを果たして来たと考える. 今後, その成果は, 報告書, 及び出版物として発表される.

報告書

(2件)
  • 1987 実績報告書
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (12件)

  • [文献書誌] 伊藤;関本;船曳共編;船曳建夫: 現代の社会人類学第2巻「儀礼と交換の行為」. 3-29 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤;関本;船曳共編;関本照夫: 現代の社会人類学第3巻「国家と文明への過程」. 3-34 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 須藤;山下;吉岡共編;山下晋司: 社会人類学の可能性I「歴史のなかの社会」. 15-33 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 山本真鳥: Senri Ethnolsgical Studies. 21. 205-237 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 須藤;山下;吉岡共編;吉岡政徳: 社会人類学の可能性I「歴史のなかの社会」. 157-177 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤;関本;船曳共編;富沢寿勇: 現代の社会人類学第3巻「国家と文明への過程」. 35-56 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤亜人;関本照夫;船曳建夫共編著: "現代の社会人類学第3巻「国家と文明への過程」" 東京大学出版会, xiii+236 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 須藤健一;山下晋司;吉岡政徳共編著: "社会人類学の可能性I「歴史のなかの社会」" 弘文堂, v+223 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 新田栄治: 鹿児島大学教養部史学科報告. 33号. 17-40 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 船曳建夫: 現代の社会人類学. 2巻. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 富沢寿勇: 現代の社会人類学. 3巻. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 内堀基光・山下晋司: "死の人類学" 弘文堂, 310 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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