配分額 *注記 |
19,700千円 (直接経費: 19,700千円)
1987年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1986年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1985年度: 9,700千円 (直接経費: 9,700千円)
|
研究概要 |
本研究は日本の村落共同体の歴史的, 宗教的性格を明らかにするために, 村落祭祀における頭役制と宮座の果す役割を, 歴史学および民族学の視点から考察しようとしたものである. 本研究の対象である頭役制と宮座の関係史料はこれまで全面的調査がなされていなかった. このため昭和10, 11年を中心に肥後和男が調査した「宮座資料」(滋賀県19, 京都府10, 大阪府4, 奈良県10, 計43冊, 明治大学図書館蔵)を整理, 分析をした. また宇波西神社(福井県)鰐渕寺(島根県)野原八幡(熊本県)上賀茂神社(京都府)猿投神社(愛知県)鹿島神社(奈良県)などのこれまで未公開等の理由で研究困難でかつ貴重な頭役制関係史料をマイクロフイルムにおさめ, 研究代表者の所属機関に保管し, 研究者の利用を可能にした. 研究の過程で「頭役制関係論文目録」を刊行した. また研究成果の一端として「頭役制関係史料目録」を作成, 刊行した. 本書は全国各地で刊行された県史, 市町村史を対象に, そこに収められた頭役制, 宮座に関係する史料の目録で, かつ史料の一部を収めることで, キーワードの役割をもたせるようにしたもので, 今後の研究のための基本的文献となるものである. 研究分担者の研究成果は論文集「頭役制の史的研究」(仮題)として, 刊行助成費をえて刊行する予定である.
|