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電機産業におけるMEの導入と企業経営・労使関係の変容

研究課題

研究課題/領域番号 60301083
研究種目

総合研究(A)

配分区分補助金
研究分野 経済事情・政策学
研究機関東北大学

研究代表者

徳永 重良  東北大学, 経済学部, 教授 (00004193)

研究分担者 野村 正實  岡山大学, 経済学部, 助教授 (20112138)
馬渡 尚憲  東北大学, 経済学部, 教授 (60004206)
杉本 典之  東北大学, 経済学部, 教授 (30004203)
高木 郁郎 (高木 郁朗)  日本女子大学, 家政学部, 教授 (50107174)
吉田 震太郎  東北大学, 経済学部, 教授 (00004177)
YOSHIDA Shintaro  Tohoku University, Faculty of Economics, Professor
研究期間 (年度) 1985 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
9,200千円 (直接経費: 9,200千円)
1987年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1986年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1985年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
キーワード電機産業 / マイクロエレクトロニクス / 事業部制 / FA・CIM / 下請制度 / 技能養成 / 職務給 / 労使協議制 / ME化 / FA / OA / CIM / ロボット / システム化 / ソフトウェアエンジニアリング / 合理化 / 生産性 / 経営戦略 / 経営組織 / 投資決定 / 情報管理 / 日本的労使関係 / 要員管理 / 労働の二極分化 / 企業別組合 / 下請
研究概要

本研究は, 電機産業の一臣大企業を対象とする実態調査により, ME技術の導入が企業経営と労使関係にどのような影響を与え, それをめぐるプロセスがいかなる特徴と問題を孕んでいるかを分析した. 主な分析結果は以下のとおりである.
1.投資決定の過程:投資の意志決定は, 大きく言って企業の経営戦略に依存する. 長期の経営戦略をにらみながら, 実際の投資決定は投資利益率を主たる指標とする収益性の観点にてらし判定される. ME化投資もこの規準にもとづき, 技術との最適な組み合わせで選択される. 自動化の主たる狙いは原価の低減にあり, トップダウン方式(工場レベル)でなされるが, 生産ライン立ち上がり前後の改善には現場労働者も寄与している.
2.ME化の効果と今後の方向:生産のME化は, 原価低減の手段であるばかりでなく, 近年の市場動向の変化-消費者ニーズの多様化, 製品のライフサイクルの短縮化, 高品質, 高機能志向-にも適合的なものである. 生産のME化により著しい省力化, 納期の短縮化, 品質の高度化, 柔軟性の増大等の効果が実現した. 製造工程の自動化が進む一方で, 開発部門を中心とする間接部門の要員は相対的に増大し, 今後は後者の効率化をも含むCIM化が強力に推進される方向にある. ソフトウェア企業は急成長の過程にあるが, ここでも新たな生産方向(たとえばプログラムの部品化)による効率化が進められている.
3.労使関係:省力化にも拘らず,人員の削減は正規従業員に関してはみられなかった. 雇用の調整は主に配転によって行われ, また下請企業が内製化によって影響をうけた. 労組がME化を受入れた理由としては, 組合員の雇用が保障されたことが大きい. 職務給の属人化もそれに寄与したが, 今後の事情如何では問題を孕むものである.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 徳永重良・杉本典之 編: "ME化と企業経営・労使関係の変容-電機産業における事例研究-" 同文館出版(株), 600 (1988)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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