研究課題/領域番号 |
60301095
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
商学・経営学
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
片岡 寛 一橋大, 商学部, 教授 (80017483)
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研究分担者 |
田中 譲 中京大学, 商学部, 専任講師 (30171804)
中村 友保 専修大学, 商学部, 助教授 (00129925)
石崎 悦史 関東学院大学, 経済学部, 教授 (90064097)
鮎川 二郎 千葉商科大学, 商経学部, 教授 (20049951)
岩城 良次郎 千葉商科大学, 商経学部, 教授 (70017458)
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研究期間 (年度) |
1984 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1986年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1985年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 多様性モデル / 多様性基本6アスペクト / チャートパターン / アスペクト間相関 / 属性項目間相関 / 属性項目間の類縁関係(デンドログラム) |
研究概要 |
本研究は3年間にわたり、商品の多様化について理論的枠組の構築,具体的商品へのアプリケーション,商品開発への戦略的方法論の確立を目的に行われてきた。その結果、多様化理論を支える多様性の概念を明確にし、多様性を認識する6視点モデルに基づく多様性に関するレーダーチャート分析の方法を提案した。その具体的内容は、多様性の認識にあたっては、すべての同種商品の一つ一つにわたり各アスペクトの属性項目での相違をチェックし、その結果をそれぞれのアスペクトにおいて、どれだけ違ったものとして計測されるかを、統計的な手法を用いて導出するものである。 この方法によって、各種の商品がどの視点での多様性の相違がレーダーチャートの形態の違いとして明確に把握でき、どんな商品がどのアスペクトでの多様性として特徴があるかを容易に判断できることから、商品の多様性の性格を推測することが可能となった。 さらに、この方法で各メーカーごとの同種商品における多様性の相違やその内包する意味の相違を分析することから、各メーカーでの品揃えの内に秘められている多様化傾向の内容を読み取ることが可能となった。そして、その内容は、企業の新製品開発における市場分析のための新しい視点の導入につながり、商品開発戦略や販売戦略において、一つの新しい方法論となると考えられる。また、各属性項目間並びに各視点間の相関係数を統計的手法によって計算することから多様性の内容を各視点や各属性項目との関連性で検討できることとなった。 本研究による理論フレームとそれに基づく方法論が、市場に多種存在する同種商品の多様な状況を分析する方法論として有意義なフレームであり、さらに、各メーカー,販売店における商品戦略のための方法論としても有効であると考えられる。
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