研究課題/領域番号 |
60301096
|
研究種目 |
総合研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
商学・経営学
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
奥林 康司 神戸大学, 経営学部, 教授 (90030717)
|
研究分担者 |
渡辺 峻 立命館大学, 経営学部, 教授 (80066729)
安井 恒則 阪南大学, 商学部, 教授 (60098217)
宗像 正幸 神戸大学, 経営学部, 助教授 (50030713)
浪江 巌 立命館大学, 経営学部, 教授 (40066931)
庄村 長 東京都立商科短期大学, 商学部, 助教授 (30154347)
|
研究期間 (年度) |
1985 – 1986
|
研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
|
配分額 *注記 |
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
1986年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1985年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
|
キーワード | マイクロエレクトロニクス / 多品種少量生産方式 / 労働内容 / 技能の二極分化 / 階層的組織 / フラットな組織 / 柔構造組織 / 労働組合の発言力 / 労働組合の発言力。 |
研究概要 |
今回の調査によって多数の第一次資料を集めることができた。第1回目のアンケート調査ではME技術革新が作業組織や管理組織さらには労使関係に及ぼす影響について167社の企業から回答を得た。第2回目のアンケート調査においてはエンジニアの意識と設計原理について252社より回答を得た。さらに9社と1つの労働組合に工場見学とインタビューを行うことができた。こられの資料は国内および国外と比べても貴重なものがある。 2.ME技術革新が管理組織にどのような影響を与えるかという論点については従来までは実証的な資料は個別事例しかなかった。しかし今回の167社のアンケート調査から明らかになったことは、管理階層は、作業組織の変化ほど大きな変更をうけていないことである。日本の管理組織は係あるいは課を単位として組立てられているため、作業現場において多数の労働者が不用となったとしても、管理組織自体は大きな変更をうけていない。このことは、日本の企業組織が技術革新に対し、柔軟に対応し、企業の成長を維持している秘密の1つである。 3.作業組織を規定する要因としてエンジニアの価値観から検討されねばならない。今回のアンケート調査によると、日本のエンジニアの価値観はアメリカのそれよりもスウェーデンのそれにより近いことが明らかになった。スウェーデンにおけるロボットの普及率が日本より高く、アメリカをはるかに越えている事を考え合わせると、この事実は大変興味のあることである。
|