研究課題/領域番号 |
60302014
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
河鰭 公昭 名大, 理学部, 教授 (60022513)
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研究分担者 |
藤本 光昭 名古屋大学, 理学部, 教授 (70022580)
高窪 啓弥 東北大学, 理学部, 教授 (90004241)
小暮 智一 京都大学, 理学部, 教授 (50025318)
小川 英夫 名古屋大学, 理学部, 助手 (20022717)
福井 康雄 名古屋大学, 理学部, 助教授 (30135298)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1986年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1985年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | 星間分子 / 星の生成 / 電波天文学 / ミリ波望遠鏡 |
研究概要 |
名古屋大学の4メートル短ミリ波望遠鏡を用い無バイアスサーベイを行ない15個の双極流を見出す等の成果が得られた。此れ等の双極流の微細構造が45メートル電波望遠鏡により調べられ、又IRAS点源のスペクトルとの関連が調べられた。オリオン座の巨大分子雲のサーベイからは、70-3000LのIRAS点源の30-40%が分子流をもつことが示された。又暗黒雲のデンス・コアに見られるIRAS点源の50〜70%が双極流を伴うことが示された。ケフェウス座のサーベイから、低温のIRAS点源は分子雲の中心に、T Tauri型IRAS点源は分子雲の端に、比較的低温のIRAS点源は分子雲の端又はその外にあることが分かった。此れ等の特性はそれぞれの赤外線源の年令を表わしているものと推定される。へびつかい座の観測から20個の新たな分子雲コアが見出された。双極流天体ρ Oph-eが二重構造を持ち、分子流と分子雲の相互作用によって新たなコアが形成されることが示された。又L1251の観測から星生成効率が4%と推定された。5個のHerbig Be/Ae星(HES)で単極分子流の存在が示唆され、2個のHESは双極流の中心に空洞がありその縁に星が位置することが示された。グロビュールの一つであるB1は非常に強い【C^(18)】Oの放射源であり、重力的に不安定であることが示される。Taurus領域のT Tau型星、Haro天体60個のサーベイから、前主系列星が見え始める頃に偏光が大きいことが示された。星間分子に関する実験室での実験によって、CCS、CCCSスペクトル線の同定が行なわれた。星間分子雲研究の今後の発展方向を目指して、100GHz帯超伝導受信器の開発、サブミリ波受信装置の開発が進められている。星の速度分散と巨大分子雲の関係・巨大分子雲の分裂による星間雲フィラメントの生成・双極流の磁気流体力学モデル・熱的過程を孝慮した星間物質と星風の相互作用に関する理論的考察が行なわれた。
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