研究分担者 |
観山 正見 京都大学, 理学部, 助手 (00166191)
福井 康雄 名古屋大学, 理学部, 助教授 (30135298)
池内 了 東京大学, 東京天文台, 助教授 (90025461)
海部 宣男 東京大学, 東京天文台, 助教授 (50011630)
内田 豊 東京大学, 理学部, 教授 (90012814)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1987年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1985年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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研究概要 |
1.回転している星間雲の力学平衡状態における構造をコンピューターによって調べ, 回転で支えられる雲の最大質量を求めた. また, 密度のコントラストのあまり大きくない構造だけが, 実現されることを見つけた. 2.回転している星間雲の平衡解を初期値として, その進化を追跡することにより, 雲の安定性を調べた. その結果, 雲の軸比が約4をこえる解は不安定であることがわたった. 3.星間雲における磁場の散逸過程を調べた. 密度が約10^<11>cm^<-3>以下では磁場はガスによく凍結していること, 約5×10^<11>cm^<-3>をこえると磁場とガスの結合が切れること, 温度が約1000kになると電離度の上昇のために磁場とガスの結合が回復すること, そのため5×10^<11>cm^<-3>から1000kの状態の間に雲の大部分の磁束が失われることが明らかになった. 4.差動回転する渦状銀河において, 乱流による磁場の拡散の効果をとり入れることにより, 定常的な銀河磁場が維持されることを示した. 5.回転しながら収縮する磁気雲のまわりで起る現象をコンピューターシミュレーションによって調べた. その結果, 回転によってねじられた磁場の効果によって, 回転軸方向にガスが吹き出されることがわかった. この現象は観測される双極分子流と多くの類似性がある. 6.ガス円盤を伴う星からの星風の伝播をコンピューターシミュレーションし, 星風が双極的な流れになるための条件を調べた. 7.いくつかの双極分子流天体およびその周辺を観測することにより, 流れが回転を伴っていること, シェル状の構造をもつこと, 中心天体のまわりに回転円盤があることなどが明らかになった. 8.いくつかの星生成領域を観測することにより, 新たに21個の分子流天体を発見した.
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