研究分担者 |
木村 学 香川大学, 教育学部, 助教授 (80153188)
新井田 清信 (新田 清信) 北海道大学, 理学部, 講師 (30111149)
鳥海 光弘 東京大学, 理学部, 助教授 (10013757)
坂野 昇平 京都大学, 理学部, 教授 (30019468)
在田 一則 北海道大学, 理学部, 助手 (30091408)
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配分額 *注記 |
12,300千円 (直接経費: 12,300千円)
1987年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1986年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1985年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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研究概要 |
1.地帯構造論(1)日高変成帯は, 第三紀に形成された島孤地殻岩石層が水平すべりによってduplexを形成し, さらにそれがdexfral-reverse運動によってもちあがった構造帯である. (2)常呂帯にアルカリ角閃石, アルカリ輝石, ローソン石, アラレ石が発見され, さらに変成分帯がなされ, 後期白亜紀の高圧中間群変成帯であることが明らかになった. (3)空知-エゾ帯(神居古潭帯を含む)は先白亜紀オフィオライト(下部空知層群)と, それに堆積したチャートを含む前期白亜紀陸源砕砕岩(上部空知層群), それに整合的な中・後期白亜紀エゾ層群を基本構成体とする白亜紀前弧海盆であり, さらにこれらの一部が高圧型の変成作用を受けた結晶片岩と蛇紋岩の混合体-蛇紋岩メランジーに貫入された構造帯である. (4)日高帯の一部は, 空知-エゾ帯の外側(東側)に形成された後期白亜紀付加帯である. 2.岩石成因論, (1)日高変成帯におけるP-T-t-Dpathの解析がなされ4段階の発展史が明らかになった. (2)神居古潭帯結晶片岩についてる帯の変成分帯がなされ, P-Tpathが解析された. (3)常呂帯においてパンペリー石-アルカリ輝石-緑泥石相の存在が提案された. 3.テクトニクス, (1)後期白亜紀には現在の北海道周辺に西向きのサブダクションと, 東〜東北向きのサブダクションが起っていた. (2)第三紀初期までには両者のサブダクション帯は収れんし, 中間の海洋は消滅した, (3)第三紀EoceneからMiocene初期にかけて日高帯に島弧の火成活動が起った.
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