研究分担者 |
岡田 博雄 大阪府立大学, 工学部, 教授 (90081398)
矢尾 哲也 広島大学, 工学部, 助教授 (20029284)
上田 幸雄 大阪大学, 溶接工学研究所, 教授 (30029037)
冨田 康光 大阪大学, 工学部, 助教授 (30029251)
松浦 義一 大阪大学, 工学部, 教授 (00028945)
船木 俊彦 大阪大学, 工学部, 助教授 (90029174)
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配分額 *注記 |
10,800千円 (直接経費: 10,800千円)
1987年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1986年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1985年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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研究概要 |
近年に建造された船舶の損傷調査の結果, 主要な損傷は静的荷重による板構造の座屈, 繰返荷重による疲労き裂の発生と伝播および波浪衝撃荷重による構造部材の凹損に大別され, なかでも疲労による損傷が最も多いことが判明した. これらの損傷を防ぐため, 先ずパネルの座屈強度をとり上げ, 一般的な荷重として5種類の面内荷重の組合せに対する座屈相関式を導びき, 船級協会の提案式と比較検討した. さらに, 限界強度状態に至る迄の座屈, 塑性を含む非線形挙動を詳細に検討するために, 板および防撓板の理想化要素を開発し, 初期不整を有し面内荷重と横荷重を受ける場合を検討した. また, 水圧も圧縮荷重を受ける並列補強材付き矩形板の最終強度と補強材の最小剛比を求める簡易式を提案した. 船体骨組構造の最終強度に関しては塑性崩壊と座屈崩壊に基づく確率論的最終強度解析法を開発した. 疲労強度に対しては, マイナー則を用いづに直接にランダム荷重を負荷する実験と計算とを併用することによってランダム荷重下での疲労寿命を推定する方法を提案した. 波浪衝撃強度に対しては, 被衝撃面の剛性をシリーズ的に変化させたモデルを用いて水面落下試験を実施し, 被衝撃面の剛性と衝撃荷重の時刻歴との相関を究明した. さらに, 被衝撃面の動的な構造応答を解析する手法を開発した.
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