研究分担者 |
日野 孝則 船舶技術研究所, 研究員 (60373429)
高木 健 大阪大学, 工学部, 助手 (90183433)
土井 康明 広島大学, 工学部, 助教授 (10134454)
経塚 雄策 九州大学, 応用力学研究所, 助教授 (80177948)
中武 一明 九州大学, 工学部, 教授 (70037761)
鈴木 勝雄 防衛大学校, 講師
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配分額 *注記 |
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1987年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1986年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1985年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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研究概要 |
海事流体力学上の重要な現象を数値的に解く計算シミュレーションプログラムの開発と, 数値計算上の諸問題について共同研究を実施した. 特に, 船体造波のシミュレーションと造波抵抗の計算, 船舶および海洋構造物に働く流体力の計算, 非線形波動と波崩れシミュレーション, 剥離を伴う粘性流場の計算における諸問題について研究した. 本共同研究は, 共同研究メンバーが中心となって組織された船舶数値流体力学研究会を年3回定期的にもつことによって実施された. 共同研究最終年度には, それまでの研究成果を広く一般に公開するため, 船舶数値流体力学フォーラムをもった. 本共同研究の成果の主なものは, そのプロシーディングスに含まれている. (1)船体造波のシミュレーションと造波抵抗の計算:中武はランキンソース法によって, 日野はN-S方程式の差分解法によって定常造波のシミュレーションと造波抵抗の計算を実施した. 鈴木は境界積分法による計算を行なった. (2)船舶および海洋構造物に働く流体力の計算:経塚は2次元特異点法により, 海洋構造物に働く波強制力の計算法を開発した. 高木は境界要素法により, 衝撃力の計算および2次元楔型物体の着水シミュレーションを実施した. (3)非線形波動と波崩れシミュレーション:日野はオーバーターニングのシミュレーションについて調べた. 鈴木と茂里は没水2次元翼の波崩れに対する計算法について研究した. 鈴木は非線形性の強い2次元滑走板まわりの流れについて調べ, その安定性について論じた. (4)剥離を伴う粘性流場の計算:竹子は剥離流場を実験的に調べ数値シミュレーションのための基礎資料を作った. 茂里は円柱および楕円柱まわりの流場を計算した. 土井はLESによって平行平板間乱流のシミュレーションを実施した.
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