研究課題/領域番号 |
60302075
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築計画・都市計画
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
渡辺 定夫 東京大学, 工学部, 教授 (10011214)
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研究分担者 |
両角 光男 熊本大学, 工学部, 助教授 (50040449)
岡村 勝司 信州大学, 工学部, 教授 (90018002)
北公 理雄 (北原 理雄) 三重大学, 工学部, 助教授 (60115558)
小寺 武久 名古屋大学, 工学部, 助教授 (20023062)
山田 学 東京大学, 工学部, 助教授 (40010839)
KITAHARA Toshio Mie University, Department of Architecture, Assosiate Professor
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
8,200千円 (直接経費: 8,200千円)
1986年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1985年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
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キーワード | 都市図 / 図化 / 景観 / 計画プロセス / 都市設計 / 都市計画図 / 空間表現 / 環境評価 |
研究概要 |
1.都市計画/設計の過程を、(1)都市空間基礎情報の整備・収集の段階、(2)空間を読み取る段階、(3)空間の構想を練り、伝達する段階、(4)合意された内容を計画化し、実現の為に諸主体の様々な活動に働きかける段階に分け、それぞれの段階における図化の現状と課題について整理、検討を行なった。 2.都市空間基礎情報の整備に関し、図化方法の技術的発展が見られるものの、地方自治体では、都市計画制度の中で土地利用規制が都市計画法に一本化されていないこともあって、部局相互の意志疎通が不十分なまま、各々の計画論理に基づいて現状認識、計画案作成がなされているのが現状である。この点の改善が、基礎情報のデータベース化に期待されるところである。 3.都市空間を読み取るには、視点が重要である。多様な主体の活動が綾為す都市空間においては、各主体のまなざしを通して受け取られた像、即ち景観像の把握が重要である。絵図・名所図絵は、主体の持つ景観像を、実際の空間と結びつけながら語るのに有効なイメージマップでもある。しかしまた一方で、都市空間の構成をレベルごとに押さえ、構造を理解することも都市空間を読み取る上では欠かせない作業である。 4.空間の構想を練り伝える段階では、昨年度、絵本の都市空間表現力に注目し分析を行なった。しかし、古来用いられているプランは実体を規定する上では欠かせないものであり、さらに作図者の記憶媒体ともなり、操作性にも優れており、様々な主体の景観像を統合するものとして、あるいはフィールドサーベイの知見を総合するものとして重要である。 5.計画図それ自身では空間像が実感されることは希であり、それは参考図書で補う必要があろうが、西ドイツ、フランス、イギリスの都市計画図では法で規定された内容を現況の都市空間と比較して解りやすく伝えるべく表記方法に注意が払われている。
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