研究課題/領域番号 |
60302079
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
金属物性
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
深井 有 中央大, 理工学部, 教授 (80055136)
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研究分担者 |
林 安徳 九州大学, 工学部, 教授 (80010940)
小岩 昌宏 京都大学, 工学部, 教授 (00005860)
杉本 秀彦 中央大学, 理工学部, 講師 (00187668)
鈴木 平 東京理科大学, 理学部, 教授 (20013443)
平林 真 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (00005836)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
1986年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1985年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 金属中の水素 / 電子構造 / 拡散 / 水素脆性 / 水素貯蔵 |
研究概要 |
金属-水素系の研究は多様でかつその対象は広く、目標を基礎から応用にと多岐にわたっており、それらに携わる研究者は様々な分野・分科に広く分散している。しかしながら、研究が進むにつれて別々に行れていた研究分野間の関連が認識され、研究者間のより緊密な連繋が必要とされるようになってきた。このような背景のもとで本研究班は組織されたのである。 したがって、研究班の活動は(1)分担者の研究活動ならびに分担者間の研究連絡を円滑に行われるように援助すること、(2)年一回研究成果について講演討論を行うための研究会を開催すること、とした。 研究会は、第1回60年9月9日〜11日,箱根,第2回61年9月10〜12日,愛知県蒲郡において行われ、いずれも研究組織外からの専門家や一般の参加者を含めて講演・討論が活発に行われ、実のりのあるものとなった。 研究成果については、別冊研究成果報告書にまとめてあるので、ここでは1点だけ述べておきたい。 V中のHおよびD,Ta中のHにおいて観測される引張り応力下での水素の拡散が著しく促進されるという現象、すなわち「超拡散」は、bcc金属中水素の一般的性質の一つであることを示唆している。このような応力によって誘起される伏態の性質は中性子回折、チヤンネリング、熱測定によって研究されているが、これらの研究は応力誘起効果の全貌を明らかにするはじまりと考えることが出来る。 60〜61年の2年間で、各研究分担者が行った研究成果は原著論文、総合報告・解説などにして92篇にものぼり、口頭発表を加えれば膨大になる。 これらの研究成果は、本研究費補助金が重要な役割となったことを記すと同時に、研究成果の詳細については別冊の研究成果報告書に載せてあることを記して、本研究の最終のまとめとする。
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