研究分担者 |
森田 昭雄 東京大学, 教養学部, 助教授 (40113914)
早川 礼之助 東京大学, 工学部, 助教授 (00011106)
山岡 究 広島大学, 理学部, 助教授 (40033815)
飯塚 英策 信州大学, 繊維学部, 教授 (70021128)
安部 明廣 東京工業大学, 工学部, 教授 (50114848)
菊地 一雄 東京大学, 教養学部, 助手 (60012423)
|
研究概要 |
1.昭和60〜62年度の班の活動の目的は, (A)溶液中の高分子や液晶分子等の動的挙動に関する研究を, 実験方法の開発・発展・実験データの新しい解析法・動的挙動に関する理論の発展, 及びそれらの諸々の対象物質への応用による新しい知見の獲得を目的として行うこと, 及び(B)「高分子の動的挙動の電気的及び光学的方法による研究」に関する国際会議を日本で開催するための母体となる組織を作ること, の二つに大別される. 2.班の研究面での成果は次のようにまとめられる. 1)理論面の成果. 分子間相互作用下での分子の動的挙動に関する理論の発展及び外力場下での分子の動的挙動に関する理論の発展. 2)新しい実験方法の開発. 時間分解フーリエ変換赤外分光法及び強制レーリー散乱法, 回電極法による誘電緩和測定法の開発等. 3)実験データの新しい解析法の開発. 動的及び静的電気複屈折の緩和法や動的光散乱法から得られる実験データの解析法の発展. 4)高分子, 液晶等の動的挙動に関する新しい情報の獲得. 以上の理論や実験面での発展に関連して, 生体物質や液晶等の動的挙動に関する研究の進歩と, それによるそれらの物質に関する新たな知見の獲得. 3.1980年以来途絶えていた, 高分子及びコロイドの, 電気光学的及び誘電的方法による研究に関する国際会議を, 本研究班が母体となって日本において復活させる. 「高分子の動的挙動に関する電気的及び光学的方法による研究」(1988年8月8日〜10日の間・東京)の開催準備について協議し, 準備体勢を整えた. 今後, この分野での国際的な研究組織の日本における母体がつくられることになった.
|