研究分担者 |
須藤 隆一 国立公害研究所, 技術部, 部長 (70109916)
真柄 泰基 国立公衆衛生院, 衛生工学部, 部長 (60083739)
明畠 高司 東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 教授 (50016713)
鈴木 基之 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (10011040)
村上 昭彦 東京農工大学, 工学部, 教授 (20015043)
沢田 達郎 金沢大学, 工学部, 教授 (80019728)
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配分額 *注記 |
8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1985年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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研究概要 |
全地球的な水環境保全・水資源の有効利用に対応した高度な処理技術・水圏浄化技術を開発し, その総合的な評価基準を確立するため, 各種処理技術の評価及び各種汚濁原水・処理水の利用目的の評価の2つの面から反応工学的な評価基準の選定について検討を行った. 各分担研究者は, 処理技術・汚濁原水を組合せた系をそれぞれ分担し, 詳細なる検討を行った. 様々な知見が得られているが, その要約を以下に記す. 1.汚濁湖沼水の生物処理では, 障害藻類の分解に対する微小後生動物の役割に関する知見を得た. 2.回分式活性汚泥法では, 排出量の変動の大きい生活系排水を対象に, (1)窒素・リンの同時除去に対する嫌気/好気運転サイクルを選定し, 安定した除去率を得た. (2)リンの摂取に及ぼす炭素源濃度の影響を明らかにした. 3.海水浄化の活性汚泥法では, リンの過剰除去に海水中のマグネシウムが有効なことが判明した. 4.流動層法では, 三相流動層型装置の長期間安定運転を実現した. また, 反応過程の解析から生物膜法全般にわたる処理速度の評価法を提出した. 5.土壌浄化法では, モデルを用いた解析により安定処理のための目づまりの防止条件について検討した. 6.余剰汚泥の処理では, 脱水法の操作性能を評価し, 新しいゲル脱水法を提案した. 7.凝集沈澱法では, 河川水中の濁質除去にポリ塩化アルミニウムを使用した方法の性能評価を行った. 8.オゾン酸化法では, (1)産業廃水中のリグニンのオゾン分解機構をモデルによって推算し, 実現象と良好な相関を得た. (2)紫外線照射下でのオゾン自己分解速度を測定し, 水処理におけるオゾンの利用効率を推算した. 9.好気的消化法では, 断続曝気のDO制御, ORP制御法の有効性について検討した. 10.土壌還元法では, 土壌中での有機物の安定化を検討した. 11.浄水処理では, 水道水源の水質悪化に対応した浄水システムを設定し, その最適設計について検討した.
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