研究課題/領域番号 |
60304006
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
植物生理学
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
菅井 道三 富大, 理学部, 助教授 (60109098)
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研究分担者 |
真鍋 勝司 横浜市立大学, 文理学部, 助教授 (10112484)
和田 正三 東京都立大学, 理学部, 助教授 (60011681)
井上 康則 東京大学, 理学部, 助手 (50092143)
熊谷 忠 東北大学, 農学研究所, 助手 (90089805)
大滝 保 山形大学, 教育学部, 教授 (30007158)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
1986年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1985年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
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キーワード | 光形態形成 / 光屈性 / 子実体形成 / 胞子発芽 / フィトクロム / 青色光吸収色 / 青色光反応 / 下等真核植物 |
研究概要 |
1・光屈性に関して ヒゲカビ胞子嚢柄の光屈性機構を種々の突然変異体を用いて解析し、光屈性反応では胞子嚢柄のレンズ効果、光成長反応および胞子嚢柄の回転が重要な要因であることを明らかにした(大滝)。ミズタマカビの胞子嚢柄の光屈性反応が細胞内骨格系の存在様式と密接に関連することを明らかにした(三原)また、シダ原糸体の屈性反応と、成長域における微小管の環状配列との関連が確認された(和田正三)。ハネモの光屈性反応の作用スペクトルが測定され、青色域および紫外光域に作用極大が存在することが確認された(和田俊司)。フシナシミドロでは光により誘導される先端成長において、成長域へのイオン電流の流入が振動電極法により明らかにされた(片岡)。以上の結果は光屈性反応の光受容→イオンの流入→細胞内微細構造の変化といった図式が一般に成立しうるという見通しをたてたという点で画期的である。 2.光形態形成に関して 菌類の胞子形成に対する光の効果について、近紫外-青色光に可逆的反応が認められ、マイコクロム系の関与が明らかにされた(熊谷)。子嚢菌の子実体分化に関して、形態的分化に先立って青色光による核の同調的分裂が始まるこそを蛍光定量法による核DNA量の測定により確認した(井上)。また、分生胞子の光による誘導および制御機構が調べられ、分生子柄の微細構造の変化との関連性が示唆された(本田)。 3.シダ胞子発芽に関して シダ胞子中のフィトクロム量は、吸水期間中に増加するが、この増加はフィトクロムの発色団形成を阻害するギャバクリンにより阻害されることからフィトクロムのde novo合成の結果であることが確認された(真鍋、菅井)。
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