研究課題/領域番号 |
60304008
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
植物形態・分類学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
田中 健治 名大, 医学部, 教授 (70013315)
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研究分担者 |
柴岡 弘郎 大阪大学, 理学部, 教授 (60087054)
植田 勝巳 奈良女子大学, 理学部, 教授 (00031641)
堀 輝三 筑波大学, 生物科学系, 助教授 (90057563)
黒岩 常祥 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (50033353)
宇野 功 東京大学, 応用微生物研究所, 助教授 (60114401)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
1986年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1985年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | 細胞分裂 / 核分裂 / ミトコンドリア / 葉緑体 / ゴルジ体 / 微小管 / 鞭毛 / 植物ホルモン |
研究概要 |
植物細胞における核,ミトコンドリア,葉緑体,ゴルジ体,鞭毛などの細胞オルガネラの複製と分裂に関して、また、細胞分裂における微小管の動態,光刺戟受容部位に関する研究を行なった。 1.核分裂。酵母Saccharomyces cerevisiaeにおいて、凍結置換・電顕観察によりS字型紡錘体を見出し、CAMP合成のできない変異株でSPB複製について調べた。また、プラシノ藻,多核嚢状緑藻の核分裂の微細構造を解明した。 2.ミトコンドリア.酵母では、ミトコンドリア核様体の配列融合と細胞骨格との関係について、真正粘菌では、ミトコンドリアDNAの膜結合部位に近く高頻度組換えの領域を見出した。 3.葉緑体.温泉藻イデユコゴメの葉緑体分裂装置がアクチン線維からなることを、サイトカラシンB阻害実験とウェスタンブロティングによる同定から確めた。ユーグレナでは、葉緑体が核を取り囲むときある種の蛋白質が関与することが示された。 4.ゴルジ体.Closterium接合子の発芽でゴルジ体が増加するが、これが既存の構造の発達分裂によることが確められた。Seenedesmusでは、超薄切片のレクチン・金液処理からゴルジ体シスターネでの糖鎖の修飾と、細胞壁への糖の組み込みについて明らかにした。 5.微小管。アオミドロの微小管脱重合再形成の実験で、蛍光抗体染色によって微小管再配列の仕組みを明らかにし、ツルニチニチソウ茎頂の細胞壁微小管の配向を観察した。 6.ヒャクニチソウの単離葉肉細胞の分裂において、DNA合成とチューブリン含量を測定し、植物ホルモンの影響について調べた。また、シダ原系体で細胞分裂誘期の青色光受容部位が、核または核近傍にあることを示唆する実験をおこなった。 7.鞭毛。プラシノ藻の鞭毛装置の複製の構造を明らかにした。
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