研究課題/領域番号 |
60304010
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
動物発生・生理学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
千葉 喜彦 山口大, 理学部, 教授 (30004310)
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研究分担者 |
中島 秀明 基礎生物学研究所, 助教授 (70142007)
石崎 宏矩 名古屋大学, 理学部, 教授 (60025343)
青木 清 上智大学, 理工学部, 教授 (70101029)
出口 武夫 (財)東京都神経科学研究所, 副参事 (20073059)
川村 浩 三菱化成生命科学研究所, 部長
KAWAMURA Hiroshi Mitsubishi-Kasei Institute of Life Science. Chief of Neurobiology Section.
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
1986年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1985年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | 概日リズム / 概日時計 / 視交又上核 / 松果体 / 目 / 視葉 / 単細胞生物 / 光周性 |
研究概要 |
概日リズムは約24時間の内因性振動で、測時機構(概日時計)がその背景にあると考えられている。この機講は、次の段階を踏むことによって解明に近づくことができる。1)時計の候補部位を調べる。2)侯補部位の自律振動性を調べる。3)自律振動の機構を細胞あるいは分子生物学的に調べる。 研究班は、この線にそった12人の研究者によって組織されたもので、2年間の活動によって次の結果を得た。 1。多細胞動物の時計の所在:コオロギ視葉の自律振動性を殆ど最終的に証明した。げっ歯類で視交又上核の種間移植という画期的な試みがなされた。松果体などのメラトニン生産に関する研究が深められた。 2。細胞レベルでの測時機構:ゴニオウラクス(渦鞭手藻類)測時機構に重要な働きをしているCa代謝の突然変異株を分離、変異に関与する蛋白を固定した。ゾウリムシ測時機構の同調性の生物物理学的解析を行なった。昆虫脳時計の強力な候補部位であるPTTH生産細胞を免疫組織化学的に検索、さらに、PTTHの一次構造を決定した。 3。遺伝子工学的研究:メラトニンリズムの発現機構および組織特異的発現を遺伝子レベルで解明するため、メラトニン生合成酵素のcDNAクローニングをおこなった。 この研究班は光周時計と概日時計の関連性も扱った。重水が歩行活動リズムの周期を長くするが、臨界日長は変えないという結果がコオロギで得られた。
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