研究課題/領域番号 |
60304027
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用微生物学・発酵学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
飴山 実 山口大, 農学部, 教授 (90022053)
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研究分担者 |
大城 芳樹 大阪大学, 工学部, 教授 (70028984)
山中 啓 筑波大学, 応用生物化学系, 教授 (30035951)
今永 勇二郎 奈良女子大学, 理学部, 教授 (60031613)
河合 富佐子 神戸商科大学, 商経学部, 助教授 (60118007)
加藤 暢夫 鳥取大学, 工学部, 助教授 (50026556)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
1986年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1985年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | 光合成細菌 / PQQ / PEG脱水素酵素 / PVA脱水素酵素 / 臨床検査法 / 酸化酵素モデル / PQQ酵素 / ジアミン酸化酵素 |
研究概要 |
飴山はPQQの酵素定量法の確立,大陽菌のアポグルコース脱水素酵素の単離精製,PQQの自然界での分布,糖質酸化系の再構成,PQQによる細胞の生育促進作用などに関する研究成果をあげた。今永はP.fluorのグルコース脱水素酵素の特定のアミノ酸残基がPQQ-Caとタンパク結合に関与していること、酢酸菌の酵素からDNPによってPQQの遊離が起ることを示した。大城はCTABを反応場とし、PQQと各種基質(アミン,アミノ酸,アルコール及びチオール)を反応させ、良好な酸化反応系を構築した。これはアミン酸化酵素のモデル系と評価できた。加藤はポリビニルアルコールの微生物による分解の際にPQQを要求することを見出し、これはポリビニルアルコール脱水素酵素の補酵素としていて、酵素反応が電子伝達系と連結していることを示した。河合はポリエチレングリコール脱水素酵素に非共有結合型PQQが補酵素として関与していることや類似の酵素の多くにPQQの関与を示した。鈴木はヒト腎ジアミン酸化酵素を精製し、PQQ関与の可能性を示した。左右田はニトロアルカン酸化酵素にFADとPQQが含まれ、PQQは酵素に共有結合していることを明らかにした。滝本はPQQを用いることで酢酸発酵が著しく促進され、効率よい食酢製造法を確立するために役に立つ多くの知見を得た。中島はPQQを含む酵素を臨床検査に応用することを試み、アルコール脱水素酵素によるアルコール中毒症,フルクトース脱水素酵素による不妊症の検出,アミン脱水素酵素を用いる悪性ガンの診断への応用など、直ちに実施可能ないくつかの検査法を確立した。山中は光合成細菌にPQQを検出し、さらに同菌のもつ芳香族アルコール脱水素酵素や芳香族アルデヒド脱水素酵素よりPQQを検出し、これらの物質の代謝系におけるPQQの重要性を指摘した。
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