研究課題/領域番号 |
60304029
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
松村 正幸 岐大, 農学部, 教授 (00021684)
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研究分担者 |
庄司 舜一 東北大学, 農学研究所, 助手 (80006014)
内藤 俊彦 東北大学, 理学部, 助手 (20004393)
田島 俊雄 岐阜大学, 農学部, 教授 (20015613)
竹内 龍三 岐阜大学, 農学部, 教授 (70021657)
石川 達芳 岐阜大学, 農学部, 教授 (00032970)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1986年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1985年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 落葉広葉樹林(雑木林) / ササ型林床 / シバ牧野 / 更新性資源 / 生態的特性 / 資源の適正利用 / 落葉落枝(リター) / 労働改善 |
研究概要 |
自然資源の宝庫である岐阜県及び宮城県下の落葉広葉樹林(雑木林)を対象に、そこに潜在する更新性資源(おもに植物資源)を永続的かつ効率的に利用するための基礎資料を得ることをこの研究の目的とした。当地域における資源生産の場を、植生の遷移系列に準じ、雑木林、ササ型林床及び野草地(シバ牧野)に区分し、それぞれについて資源の意義、由来、分布等を既存の資料を含めて概説するとともに、主要樹種や草種について、それらの適正利用に関与する生態的特性を現地調査及び実験を通じて解明した。一方、これらの資源利用における労働について、量・質両面から検討を加えた。」雑木林の種組成及び林分構造の調査から、両地方ともコナラ・ミズナラを主体に豊富な樹種を含み、多様な林分からなることが判った。このうち、飛騨地域の主要19樹種については、肥大生長を経時的に測定し、長期生長型と短期生長型があることを明らかにした。また、立地條件の異なる7試験林について、リターフォール量、落葉の分解過程、有機物の堆積量を具体的に把握し、環境要因との関係を解析した。関連して、両地域における野生食用きのこ類を現地調査、比較し、主要産地についての資料も調査した。 ササ型林床植生を飼料資源として適正利用する場合の幾つかの要因について検討し、特にクマイザサについては群落の維持に関与する稈個体群の生存状態や、加齢に伴う着葉数等の変化、数種無機成分の消長を明らかにした。 野草地(シバ型)については、優占種シバについて、再生産機構を栄養繁殖、種子繁殖の両面から実験的に解明し、前者については特に匍匐茎の群構造を、後者については種子生産、発芽両特性の地理的変異を明らかにした。 資源利用における労働について、コンポスト生産及び森林管理における間伐・下刈り作業をとりあげ、人間工学的手法により疲労度等を測定、それに基づいて労働改善対策を提示した。
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