研究課題/領域番号 |
60304046
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
瀬川 富郎 広島大, 医学部, 教授 (80025676)
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研究分担者 |
藤原 元始 京都大学, 医学部, 教授 (90025536)
加藤 隆一 慶応義塾大学, 医学部, 教授 (40112685)
宇井 理生 東京大学, 薬学部, 教授 (50001037)
吉田 博 大阪大学, 医学部, 教授 (70028273)
栗山 欣弥 京都府立医大, 教授 (20079734)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1986年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1985年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 神経伝達物質 / 受容体 / 情報伝達 / ヒスタミン / アセチルコリン / カテコールアミン / GTP結合蛋白 / アラキドン酸 |
研究概要 |
瀬川はラット脳において、ヒスタミンが【H_2】レセプターを介してシナプス膜リン脂質のメチル化反応を促進させること、この反応がシナプス膜における【H_2】レセプターの情報伝達に重要な役割を果たしていることを発見した。栗山は初代培養ニューロンにおいて【CABA_A】レセプターとベンゾジアゼピン・レセプターが発育の比較的早期から共存するとともに共役能を有すること、さらにアフィニティーカラムの利用により【CABA_A】レセプターの純化精製が可能であることを発見した。吉田はモルモット心臓膜に存在する【M_2】サブタイプのmachレセプターは親和性の異なる3つの状態の混在であること、これらのうち、SH-Hグループの受容体がアデニル酸シクラーゼの抑制に関与していることを発見した。宇井はマスト細胞において受容体刺激によるヒスタミンの放出にNiまたはNi類似のGTP結合蛋白質が関与していることを発見し、GTP結合蛋白のアミノ酸配列の決定を行なった。加藤は牛副腎髄質クロマフィン細胞で、イノシトール3燐酸の生成を介した細胞内【Ca^(2+)】濃度の上昇がカルバミルコリン刺激によるカテコールアミンの分泌に関与していることを発見した。福田はラット脊髄の反射弓へ下行するセロトニン系が存在し、これが脊髄の運動性出力を持続的に調節していることを発見した。藤原はイヌ摘出脳動脈標本を用い、アラキドン酸あるいはクモ膜下出血患者より採取した脳脊髄液による収縮反応は、内皮細胞依存性であることを発見した。平はモルモット右心房標本を用い、カテコールアミンにより生ずる頻脈に抗頻拍作用という正常時の拍動数にはなんら影響せず、頻拍のみを抑制するという現象が存在することを発見した。古川はウサギ肺動脈標本を用い、ノルアドレナリンとアデノシンの遊離にカルモデュリンが関与していること、イヌ心臓交感神経節において非ニコチン性薬物がカルモデュリンを介して作用することを発見した。
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