研究課題/領域番号 |
60304064
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
後藤 由夫 東北大, 医学部, 教授 (00004565)
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研究分担者 |
金沢 康徳 東京大学, 医学部内科学第三講座, 講師 (10010399)
豊田 隆謙 東北大学, 医学部内科学第三講座, 助教授 (40003628)
岡本 宏 東北大学, 医学部医化学第一講座, 教授 (60025632)
垂井 清一郎 大阪大学, 医学部内科学第二講座, 教授 (00028341)
井村 裕夫 京都大学, 医学部内科学第二講座, 教授 (10025570)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
1986年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1985年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
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キーワード | NODマウス / 膵う島炎 / 糖尿病性血管合併症 / 自然発症糖尿病ラット(GKラット) |
研究概要 |
1糖尿病の成因:インスリン依存性糖尿病(IDDM)とインスリン非依存性糖尿病(NIDDM)の発病の仕方は明らかに異る。NIDDMのモデルとしてG-KラットおよびストレプトゾトシンによるNIDDM類似の糖尿病をラットに作製し膵内分泌機能の特性をしらべた。いずれもグルコース刺激に対するインスリン分泌が障害されており、その理由として膵β細胞数の減少,高血糖状態でのβ細胞の反応性の減弱が考えられた。GKラットをインスリンで治療し血糖を正常化し、膵灌波実験をおこなうとグルコース刺激にのみ反応しないのではなく、β細胞の脱落によると考えられた。これに対してIDDMのモデルであるNODマウスでは免疫異常により急速に膵β細胞が脱落することが分っており、その機序の1つとして細胞障害性Tリンパ球によるβ細胞障害が考えられる。この細胞の同定を急いでいるが、われわれは免疫修飾剤であるOK-432がNODマウスの糖尿病発症を予防することを見つけた。OK-432が細胞障害性Tリンパ球を除くのに役立ちinsulitisを防ぐものと考えられた。岡本が発見した"rig"(インスリノーマ遺伝子)とβ細胞障害および修復との関わりあいを今後追究すべきものと考えた。 2.糖尿病合併症:糖尿病性網膜症を動物に作製することは困難である。そこで腎症および神経障害についての研究をサル,ラット,マウスを用いておこなった。GKラット以外はすべてストレプトゾトレンで糖尿病状態として、神経障害とアルドースレダクターゼ阻害との関連を明らかにし、NODマウスおよびNSYマウスを用い、腎症の発生に関する研究をおこなった。腎糸球体毛細血管基底膜肥厚がみられ、ついでXサンギウムの変化がおこる。ポリオールの1つであるソルビトール蓄積による可能性を考えAR1剤を長期投与したところ、基底膜肥厚を防ぐことが出来た。
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