研究分担者 |
小椋 秀亮 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (20013831)
平井 五郎 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (80013845)
高野 吉郎 大阪大学, 歯学部, 助教授 (90126425)
小沢 英浩 新潟大学, 歯学部, 教授 (60018413)
清水 正春 鶴見大学, 歯学部, 教授 (40064357)
MORIWAKI YUTAKA Progessor, Dept. of Dental Materials, Faculty of Dentistry, Asahi University
TAKUMA SHOSABURO Professor, Dept. of Psthology Tokyo Dental College
SUGA SHOICHI Professor, Dept. of Pathology, Nippon Dental University
ICHIJO HISASHI Professor, Dept. of Anatomy, Faculty of Dentistry, Tokyo Med. and Dent. Universi
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配分額 *注記 |
8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
1987年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1986年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1985年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
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研究概要 |
石灰化組織はアパタイト結晶の沈着によって形態が形成され, 機能が発揮される. この現象は歯や骨を形成する細胞および基質中の成分が関与する複雑なものである. また, 生理的因子や薬物の多彩な効果も知られている. そこで石灰化機構の解明のために, 多方面の領域を総合して研究を推進することを目的とした. その当面の目標としては, 1)基質成分の分子構造の解明と石灰化におけるそれらの生理的役割の研究, 2)石灰化組織形成細胞の形態学的変化と機能との関連の研究, 3)石灰化を阻害する各種因子の効果とその作用機序の研究, の3点に焦点をしぼった. 昭和60, 61年度の成果を含めて, 以下のような実績としてまとめられた. 1)エナメルたんぱく質のうちアメロゲニンについては, mRNAをとりそのcDNAの塩基配列から一次構造を明らかにすることが出来た. またエナメリンその他の成分についても, 性質, 構造に関する多くの成果を得た. (佐々木, 清水). また分離精製したアメロゲニン, エナメリンはともにin vitroの石灰化においては抑制的にはたらくことを明らかにした(森脇). 2)エナメル結晶の微細構造に関しては, 骨などのものと比較しながら格子不正を明らかにし(一条), 硬組織細胞内小器官および基質の微細構造については電顕組織化学的な新技術の開拓により詳細な知見を得た(小沢). また, エナメル芽細胞微細構造の周期的な変化と機能との関連を電顕的に明らかにすることが出来た(高野). 3)薬物等による石灰化障害に関しては, 微小管形成阻害剤, 各種金属イオンなどの病理, 薬理学的作用を組織化学的, 電顕的に観察し(平井, 田熊, 須賀), また, in vitroの実験や物質代謝の変化からこれらの因子の障害の特徴を明らかにすることが出来た(小椋).
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