研究分担者 |
戸谷 誠之 京都大学, 医学部, 講師 (70163988)
渡部 智 京都大学, 医用高分子研究センター, 助教授 (40167127)
遠藤 治朗 島根医科大学, 医学部, 教授 (20026892)
筏 義人 京都大学, 医用高分子研究センター, 教授 (00025909)
高井 信治 東京大学, 生産技術研究所, 講師 (20013188)
江刺 正喜 東北大学, 工学部, 助教授 (20108468)
相澤 益男 東京工業大学, 工学部, 教授 (00016742)
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配分額 *注記 |
10,100千円 (直接経費: 10,100千円)
1987年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1986年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1985年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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研究概要 |
病態把握を適確に行ううえで臨床検査情報は欠くことのできないものとなっている. なかでも, 刻々と変化する生理的・病的生体情報を得て, 診断や治療の効果向上を計るためには, 連続的な検査情報の採取が必要となる. このような目的のために, 循環動態, 心肺機能などの生理学的検査項目の連続監視はすでに行われているが, 血中成分の化学分析データの連続監視システムは未だ確立されていない. 本研究は, 生体の連続監視検査について, 特に複数項目の総合的監視にその力点を置き, 標記システムの実用化についての基本対策を確立することを目的としている. 医学・工学・理学・情報科学など多方面にわたる研究分担者の共同作業による検討を行った. 各研究分担者はそれぞれの分野での独自の研究を続け. たとえば, バイオリアクター方式による超微量定量, 新項目に対するバイオセンサーの開発, オプティカルバイオセンサー, などについて研究成果を得たが, さらに次の合同集会を行い, 共通する問題点の把握につとめた. 第1回班研究会議昭和60年10月11日東京, 第2回61年2月14日京都, 第3回61年7月24日東京, 第4回62年2月6日東京, 第5回62年7月31日京都, および第6回63年2月5日東京. 以上の討議により, 特に手術中における血液成分(pH, 酸素分圧, 二酸化炭素分圧, グルコース, カリウム, ナトリウムなど)の連続監視装置については試作研究を実施しうる基礎が確立された. また, 種々の計測子を生体内に留置する場合に必要な新しい生体適合材料の設計についても検討課題を抗血栓性にしぼることができた. これらの成果をふまえて, 昭和63年2月5日東京において本研究班共催の形で公開シンポジウム「診断における情報構築のハードとソフト」を開催した.
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