研究分担者 |
高島 浩介 (高鳥 浩介) 食茶安全センター, 室長 (50270624)
八神 健一 筑波大学, 医学専門群, 助教授 (40166476)
佐藤 浩 長崎大学, 医学部, 助教授 (50072947)
浦野 徹 熊本大学, 医学部, 助教授 (90101899)
輿水 馨 東京大学, 医学部, 教授 (90011866)
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配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1987年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1986年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1985年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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研究概要 |
実験動物施設の現場に適合した減菌, 消毒作業マニュアルを作成するため, 最初に, 実験動物の主要病原体とそれらに対して有効と思われる税菌手段のリストアップを行った. つづいて代表的な細菌15種120株, マイコプラズマ3種10株, 真菌8種10株, ウィルス13種36株, 寄生虫4種4株を選び, オートクレーブ処理, 煮沸, 紫外線照射ならびにアルコール, 石炭酸, クレゾール石けん, 次亜塩素酸ソーダ, ヨードホール, 第4級アンモニウム塩等11種類の消毒茶に対する抵抗性を, 3年間にわたって詳細に検討した. その結果, 一部の病原体X殺菌処理の関係において, 従来の成書とはかなり異った知見, つまり予想以上に病原体の抵抗性が強かったり, 逆に弱かったりした. これらの基礎実験の成績を踏えて, 第3年目に「実験動物施設における殺菌操作手順書(作業マニュアル)」を作成することが出来た. この手順書は, 微生物学的基礎の上に作られたものであるが, 同時に文献的研究が進められた各種消毒茶の毒性ならびに, 実験動物施設の日常作業へ適合させることに配慮されている. 作業マニュアルは膨大な内容をもっているので, 添付の「研究成果報告書」にすらその全容を載せ切れない. そこで「実験動物施設における減菌, 消毒作業マニュアル」という表題のテキストとして本年5月にソフトサイエンス社より出版することにした. このテキストは, 実験動物の衛生管理に多大の貢献をすることは疑いはない.
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