研究課題/領域番号 |
60304094
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
代謝生物化学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
佐々木 実 名古屋市大, 医学部, 教授 (10080003)
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研究分担者 |
鈴木 紘一 都臨床医学総合研, 部長 (80011948)
高橋 健治 東京大学, 理学部, 教授 (70011533)
市原 明 徳島大学, 医学部, 教授 (20035405)
村地 孝 京都大学, 医学部, 教授 (10089104)
岩永 貞昭 九州大学, 理学部, 教授 (90029942)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1986年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1985年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
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キーワード | プロテオリシス / プレプロエンザイムの活性化 / シグナルペプチダーゼ / プロティナーゼインヒビター / キニノーゲン / カルパイン / カテプシン / プロティナーゼの活性制御 |
研究概要 |
本研究班は昭和60〜61年度の2年間にわたり、1.プロテオリシスによる機能蛋白質の活性化、2.細胞内蛋白質のプロテオリシスと制御機構、3.細胞表面蛋白質のプロテオリシスと細胞増殖、という3つの観点から「生体反応におけるプロテオリシスの意義と制御機構」に関する研究を行い以下の成績を得た。項目1ではキニノーゲンの代謝過程とシスティンプロティナーゼインヒビター活性の消長に関する問題、プロスロンビンの新しい活性化機構、プレペプシノーゲンや細胞膜リポ蛋白質に関与するシグナルペプチダーゼの構造解析と切断点の特異性、チロシンモノオキシゲナーゼのプロテアーゼによる活性化などがとりあげられ、蛋白質が飜訳直後にうけるプロセシングから、細胞内や体液中でうける成熟と活性化のプロセスのいくつかが解明された。また項目2ではCa依存性プロテアーゼ(カルパイン)の構造の解析と活性化の調節機構、プロリンエンドペプチダーゼの体内分布と生理機能、シスタチン-βのグルタチオンによる可逆的制御の仕組み、白血球のFcレセプター刺激に連動するキモトリプシン様酵素についての研究が行われて、細胞内におけるプロテアーゼ(カルパイン)とプロテアーゼインヒビター(シスタチン-β)の活性調節の一端が明らかにされた。特にカルパインについては、この研究期間中にその全一次構造が決定され、カルシウムと細胞膜リン脂質依存性の自己触媒的活性化機構が、示された。さらに項目3では培養肝細胞膜結合性プロテアーゼの細胞増殖への関与やフィブロネクチン分解酵素の癌化による量的変動などの研究が行われ、細胞増殖のある一定期間(【G_1】期)にプロテアーゼ活性を必要とすることや、増殖速度に関与する現象が示された。これ等の結果はプロテオリシスとその制御機構が細胞を中心とする生命活動に重要な役割を果すことを意味し、さらに細部にわたる系統的な研究の必要性を示すものである。
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