研究課題/領域番号 |
60304100
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
古谷 庫造 東京学芸大, 教育学部, 教授 (20014649)
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研究分担者 |
武田 幸作 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30081798)
小林 弘 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (40015516)
北野 日出男 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30014723)
越田 豊 大阪大学, 教養部, 教授 (10029647)
加藤 憲一 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (70030434)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
1986年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1985年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
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キーワード | 中等教育 / 理科教育 / 生物教育 / 環境教育 / カリキュラム開発 / 教授法の開発 / 生物教材開発 |
研究概要 |
中等教育段階の生徒達に、生命現象をグローバル(総合的あるいは巨視的)にとらえせさるには、現行の生物教育カリキュラムでは十分ではないことが、生徒および教員を対象とした今回の調査から明らかになった。そこで、我々は、(1)生徒に生命現象を環境とのかかわりでとらえさせることのできる教材や実験の開発、(2)細胞レベル以下の内容を個体またはそれ以上のレベルの内容と関連させ、総合的理解ができるような扱い、(3)開発した教材・実験・教授法の教育現場での試行とその教育効果の検討、の3点を考慮しつつ望ましい生物教育のカリキュラムおよび教授法の開発を行った。 開発されたカリキュラムは、3つのアプローチから生命現象をとらえさせるようになっている。即ち、(1)空間的(環境的)アプローチ:これは生物の活動に対する環境の影響を重点的に調べようというもので、「ケイソウを使う水質判定ドライラボ」や「人工海水による海藻の培養とアクアリウムの作製」などのモジュールが開発されている。(2)時間的アプローチ:これは生命現象を継続的にあるいは時間的な変化という視点で調べようというもので、「モノアラガイを用いて初期発生・生長を観察する」や「プラナリアの再生実験」などのモジュールが開発されている。(3)多面的なアプローチ:生命現象を多面的にとらえようというもので、1種類の材料で色々な現象を調べたり、簡便な方法や装置を活用して生物の特性を明らかにしていこうということである。「シッフ試薬で神経を染色し、神経系の学習をする」「海藻のかたち・はたらき」などのモジュールが開発されている。 今回開発された教材あるいは実験は、そのまま現行の中学校・高等学校の生物教育にも導入できるものであり、また、課題研究のテーマとしても最適のものである。今後も教育現場での試行により、さらに内容を改善・充実していく予定である。
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