研究分担者 |
近藤 成一 東京大学, 史料編纂所, 助手 (90153717)
永村 眞 東京大学, 史料編纂所, 助手 (40107470)
保立 道久 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (70092327)
石井 正敏 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (10107469)
千々和 到 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (10013286)
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配分額 *注記 |
30,200千円 (直接経費: 30,200千円)
1987年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1986年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1985年度: 21,000千円 (直接経費: 21,000千円)
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研究概要 |
1.研究の目的 明治時代以来, 東京大学史料編纂所が蒐集・作製した古代・中世古文書の集成である影写本の, より高度な利用をはかるため, 検索システムの開発とデータベースの構築を進めた. 2.研究の経過 多様・多量な古文書を処理するためのシステム的な基本方針を確立し, 処理システムを開発すくとともに, 作業に適合した機器を導入した. また影写本に集載される個々の古文書から入力原票を作成し, その入力原票をコンピュータに入力した上で, データの校正・修正を行うことにより, 精度の高いデータベースの構築を目指した. また利用しやすい検索システムを実現するため, 処理システムの改良を重ねた. 3.研究の成果 (1)多様・多量の古文書をコンピュータに処理するための基本方針について検討を加え, その成果として, 古文書学的な視点を踏まえた処理項目と, 古文書研究に不可欠な処理機能を確立した. また効果的な古文書データベースの速やかな実現のため, データベースの基本形式を模索し, 全文テキストではなく, 特定項目の抽出データにより構築されるインデックス・データベースという方式を採用するに至った. (2)古文書から入力データを作成する過程で, 不定型な古文書情報を定型化したデータベースに格納するための処理規則を定めるとともに, これらの規則を反映させた処理システムをう開発した. (3)蓄積されたデータの検索を試行するなかから, 古文書データベースが史料研究を支援する具体的な効果を確認するとともに, 今後の蒐集史料のコンピューター処理の方向を明らかにした.
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