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縦偏極ビームの生成と核反応におけるスピン回転の測定

研究課題

研究課題/領域番号 60420007
研究種目

一般研究(A)

配分区分補助金
研究分野 核・宇宙線・素粒子
研究機関京都大学

研究代表者

小林 晨作  京都大学, 理学部, 教授 (80013465)

研究分担者 中村 正信  京都大学, 理学部, 助手 (90025479)
坂口 治隆  京都大学, 理学部, 助教授 (30025465)
研究期間 (年度) 1985 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
36,400千円 (直接経費: 36,400千円)
1987年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 16,000千円 (直接経費: 16,000千円)
1985年度: 18,400千円 (直接経費: 18,400千円)
キーワード縦偏極ビーム / スピン回転パラメーター / 超電導ソレノイド
研究概要

本プロジェクトの主要設備である超伝導ソレノイド+クライオスタット+冷凍機は昭和62年7月に総合テストを京大理学部で行い,同年8月に設置場所である大阪大学核物理研究センター(全国共同利用研)に持込み,サイクロトロン本体室内のビーム・ラインに組込んだ. 同年12月に65MeV陽子ビームをソレノイドを通し,テスト実験が行われた. その結果スピン回転角は予期通り, ソレノイド電流40Amp, まで電流に比例して増大し約220°に達した. このソレノイドでスピン回転角を90°に設定してN実験室に導き,縦偏極ビームを得てこれを^<40>Caで弾性散乱させスピン回転パラメタ(A)の測定に成功した. この結果従来測定されていたスピン回転パラメタ(R)と比較して,理論との比較が直接的なQパラメタを求め,従来の値とよい一致が得られた. 又(R)のみからは一意的に決定されなかった角度に対して(この場合は2つの可能性が残った)一意的な値を得ることが出来た. このことは従来の偏極スペクトログラフによる実験のコンシステンシィを示すと共に弾性散乱においてすらこの縦偏極ビームの有効性を示したといえる. (非弾性散乱において特に有効)尚この結果はこの春の日本物理学会第43回年会で発表される. この実験に際しての液体ヘリウムの消費量は極めて小さく一度の充填で約300時間使用出来,目標のメインテナンス・フリーを完全に実現した. 尚本装置を使用しての実験計画は当面以下の3つで既に採択されていて本年(昭和63年)中に実行される予定である.
1. ^6Liの陽子非弾性散乱におけるKx^<x′>,Kx^<z′>,Kz^<x′>,Kz^<z′>の測定
2. 異常パリティ状態への陽子非弾性散乱に於ける偏極移行の測定
3. ^<166>Erの弾性,非弾性散乱のKz^<x′>の測定

報告書

(3件)
  • 1987 実績報告書
  • 1986 実績報告書
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Y. Takeuchi: Physical Review. C34. 493-505 (1986)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] M. Ieiri: Nuclear Instruments and Methods in Physics Research. A257. 253-278 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Takeuchi: Physical Review. C34. 493-505 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] T.Ichihara: Physics Letters. B182. 301-304 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Jounal of the Physical Society of Japan. 55. (1986)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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