配分額 *注記 |
33,300千円 (直接経費: 33,300千円)
1987年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1986年度: 14,100千円 (直接経費: 14,100千円)
1985年度: 15,400千円 (直接経費: 15,400千円)
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研究概要 |
コラー金鉱地下6045及び7,000米水深相当に建設した大形カロリメータ装置による観測で以下の結果を得ている. (1)粒子直接発生:ミュー粒子の天頂角分布の測定から約250Tev迄のエネルギースペクトルを得ることが出来る. 測定されたエネルギースペクトルの変化とSecθ効果の有無から, ミュー粒子直接発生の割合を推定するとその比は約6×10^<-4>である. (2)平行ミュー粒子群:平行ミュー粒子群から〜10^<16>eV領域の核相互作用の二次粒子の〈Pt〉の値を求めることが出来る. その値は10^9〜10^<14>eVに於ける値の約2倍(1Gev/c)となっている. (3)重い長寿命粒子:3例の候補が観測されている. ニュートリノ的粒子が岩石中で, 質量数Gev1寿命〜10^<-9>で秒の新粒子創生をしたのではないかと思われる. 既知の素粒子の知識では説明し難い現象である. (4)磁気単極子:遅くて重い磁気単極子の追求を, 電離損失, ルバコフ効果及び飛行時間差の三方法で追求した. 一例の候補も観測されず, 線束の上限は10^<-3><β<1に対して約5×10^<-15>/cm^2.sec.srが得られている. (5)陽子崩壊:現在まで0.55Kton yearの観測量を行い, 核子崩壊の候補が9例と, 中性子振動による粒子の対削減現象の候補2例が得られている. 核子崩壊現象の崩壊の型は, 多く(6例)はケイ中間子を含み, P→LK^+などのSaper lymmetry型の理論による予測にらかいのではないかと思われる. 推定される核子の寿命は約1.8×10^<31>年である. (3), (4), (5)は, いずれも稀現象であり, 将来は三基の大型装置を用いて研究を継続したい.
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