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高温高圧下における岩石中の元素の挙動と組織

研究課題

研究課題/領域番号 60420016
研究種目

一般研究(A)

配分区分補助金
研究分野 鉱物学
研究機関京都大学

研究代表者

森 健  京都大学, 理学部, 助教授 (80125963)

研究分担者 巽 好幸  京都大学, 理学部, 助手 (40171722)
研究期間 (年度) 1985 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
20,500千円 (直接経費: 20,500千円)
1987年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1986年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1985年度: 14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
キーワード地球深部の岩石 / 組織の生成 / レルゾライト / 単斜輝石 / 固相反応 / 高温高圧発生装置 / 化学反応論 / かんらん岩 / ガーネットのゾーニング / 反応境界の移動 / 粒間にそう元素の移動 / 幌満超塩基性岩 / 泥質物の脱水分解反応
研究概要

高温高圧下で合成した岩石と地球深部に由来する岩石, すなわち人工と天然の岩石の二つの側面から, 化学反応にともなう組織の生成と元素の挙動についての解析をおこなった. 天然の岩石は上部マントル物質として北海道の幌満超塩基性岩を, 下部地殻の岩石として吉備高原の塩基性変成岩ゼノリスを用いた.
高温高圧下での合成物の解析から得られた最大の結果は, サブソリダスの温度領域で同時に起きうるいくつもの化学反応の中で, 単純な反応機構を有するものは簡単に起こり, 一方, 複雑な反応機構を有するものは遅延することを, 実験的に示した点にある. このことは, 2つの化学反応式の反応定数を連立に組み合わせ, 地質温度計圧力計としてもちいる従来の平衡論的方法にたいする限界点をはじめて明示したものである. また, これらの実験により元素が移動する際に結晶粒子境界が果たす役割の大きさを示すことに成功した.
実験的手法により得られた理解をも用いて, 高圧下でできた天然の岩石の組織と鉱物化学の解析をおこなったところ, 現在は古い鉱物組合せの痕跡すら残っていない場合でも, 以前のIherzolite相を理解し, 岩石の生成史をより深く, より以前にまで遡って読解できるようになった. さらに, 地殻下部の岩石の解析により, 従来不明確であったAI-, Ti-clinopyroxeneの安定関係に関する理解が深まった.
今後の研究の展開 天然の岩石中の固相反応は実験室において可能であるよりもはるかに長い時間の過程である. 室内実験でそれを再現するには限界があるものの, 今回設置した高温高圧発生装置の高い圧力安定性という利点を生かし, なるべく長時間の固相反応の実験を行ない, 造岩鉱物の化学反応論の進展をはかりたい.

報告書

(3件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 森 健: 岩石鉱物鉱床学会誌. 82. 315-317 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takeshi MORI: "The data base for optical properties of the rock-forming minerals" Jour. Japanese Association Mineralogists,Petrologists, Economic Geologists. 82. 315-317 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takeshi MORI: "Fassite and Ti-rich fassite in a mafic granulite xenolith brought up by alkali olivine basalt at Kibi Plateau, Japan"

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takeshi MORI: "Fast and Delayed chemical reactions in the garnet lherzolite mineralog - an experimental study"

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takeshi MORI: "Interpretation of texture and mineral chemistry of the Horoman peridotites, Japan"

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 岩石鉱物鉱床学会誌 (要旨). 80-4. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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