研究課題/領域番号 |
60420034
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子材料工学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
内山 晋 名古屋大学, 工学部, 教授 (40023022)
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研究分担者 |
綱島 滋 名古屋大学, 工学部, 助教授 (80023323)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
23,300千円 (直接経費: 23,300千円)
1988年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1987年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1986年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1985年度: 13,900千円 (直接経費: 13,900千円)
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キーワード | アモルファス / 希土類 / 磁気光学効果 / 磁気異方性 / 磁気ひずみ / 光磁気記録 / 光ディスク / ガドリニウム / ネオジウム / エルビウム / テルビウム / ホロニウム / 磁性薄膜 / ガトリニウム / ネオジム / カー効果 / 光記録 / オプテイカルディスク / 記録材料 |
研究概要 |
希土類ー鉄族(REーTM)アモルファス膜の物性は、従来光磁気記録媒体への応用を目的として断片的にしか研究が行なわれていなかった。本研究ではREーTMアモルファス膜を、より系統的に研究することによってその基礎的物性の理解を深めることを目的とした。また応用的見地から、光磁気記録の高性能化を目指した媒体材料の開発も行った。 本研究の主要な成果は以下の項目にまとめることができる。 (1)各種REーTM膜の磁気光学スペクトルの測定とそのバンド構造との関連の解明 (2)垂直磁気異方性および磁気ひずみにおける各種REの影響の系統的理解 (3)光磁気記録媒体の耐食性向上および記録密度の向上 (4)人工格子による垂直磁気異方性の誘導 これらの中で、本研究の最大の成果は各種REーTMアモルファス合金の磁気光学効果が系統的に整理されたことである。特に希土類の4f電子の寄与がかなり明確に実証されたのは、他の希土類化合物を含めて始めてのことである。垂直磁気異方性や磁気ひずみに関しては、広範な実験的研究がまとまるまでには致らなかったが、スパッタ膜(ErCo、HoCo)の垂直磁気異方性への基板バイアス効果、Gdの磁気ひずみへの寄与など、さらに統一的な物性の理解へ進む一歩となる結果が得られた。 また、光磁気記録媒体に関しては、当初計画した耐食性の問題は、各企業での開発が進み解決されてきたので、本研究では目標を短波長レーザを用いた超高密度記録媒体に改めた。Nd系膜を用いた交換結合2層膜を作成したところ、短波長でのカー回転角が大きく、垂直磁化となる膜が得られた。
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