研究分担者 |
尾原 祐三 熊本大学, 工学部, 講師 (50135315)
金子 勝比古 熊本大学, 工学部, 助教授 (20128268)
秋本 昌胤 熊本大学, 工学部, 教授 (40105929)
大見 美智人 熊本大学, 工学部, 教授 (30040405)
菅原 勝彦 熊本大学, 工学部, 教授 (60109668)
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配分額 *注記 |
20,900千円 (直接経費: 20,900千円)
1987年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1986年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1985年度: 18,000千円 (直接経費: 18,000千円)
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研究概要 |
本年の研究成果をまとめるとつぎのようである. 1)4種類の花崗岩供試体を岩盤モデルとして, 岩盤の変形性評価理論の実験的検証を行なった. そして, 各岩石の有効弾性率の理論推定値と実験値がほぼ対応した値を示すことを確めた. この結果は, 岩盤においても変形性評価式のパラメータ, すなわち, 岩盤の構成岩石の弾性率, 不連続面のクラック密度, 不連続面の摩擦係数および状態係数が推定されれば, その変形性の理論的予測が可能となることを示している. 2)岩石の動的載荷試験を実施し, 1〜100Hzの範囲における岩石の応力ひずみ関係を明らかにした. また, この結果をもとに, 岩石の動弾性と静弾性の関連を検討し, 両者の差は応力経路, 応力振幅および周波数の差に起因するが, このうち前二者がその主な原因となることを明らかにした. 3)スキャンライン法をもとにした岩盤不連続性の一般化した評価式を導びいた. そして, 本手法を原位置岩盤へ適用する際の問題点を検討し, スキャンライン長の設定基準測定の注意点および解析結果の有意性の判断基準を明らかにした.
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