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近赤外光で誘起される回転異性化現象の解析

研究課題

研究課題/領域番号 60430005
研究種目

一般研究(A)

配分区分補助金
研究分野 構造化学
研究機関東京大学

研究代表者

田隅 三生  東京大学, 理学部, 教授 (60011540)

研究分担者 中田 宗隆  東京大学, 理学部, 助手 (40143367)
浜口 宏夫  東京大学, 理学部, 助教授 (00092297)
研究期間 (年度) 1985 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
21,000千円 (直接経費: 21,000千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1985年度: 16,000千円 (直接経費: 16,000千円)
キーワード回転異性化現象 / 近赤外光 / 赤外光 / マトリックス単離 / フーリエ変換赤外分光
研究概要

1,2ージアミノエタン(DAE)と1,2ーエタンジオール(EDO)の赤外光誘起回転異性化反応について下記のような実験を行い,多くの知見を得ることができた.
DAEの低温アルゴンマトリック中における赤外光誘起回転異性化反応について,異性化の効率の波長依存性を調べるため,バンドパスフィルターを用いた選択的照射実験を行なった. 実験はCH種とCD種について行なった. 照射波長はNH_2逆対称伸縮振動バンド,CH_2対称および逆対称伸縮振動バンド,CD_2対称伸縮振動バンド(いずれもCC結合についてゴーシュ形の吸収バンド)に一致するように設定した. 800cm^<-1>付近にあるゴーシュ形のNH_2縦ゆれ振動のバンドの吸収強度の減少から,反応も一次と仮定して速度定数を求めた. この定数を入射する光子数で規格化するために,光源が放射する光子数とフィルターの透過率とその光を吸収するバンドの吸収強度によって補正して異性化の相対的効率を求めた. その結果,励起される振動モードのエネルギーが大きくなるほど異性化の効率も大きくなる傾向が題られるが,特異な振動モード依存性は見られないこと,異性化のしきい値は2060cm^<-1>以下であること等が明らかとなった.
EDOについて低温アルゴンマトリックス中で分子内水素結合をもつ2種類の回転異性TG^+G^-および^+G^+G -形の存在を確認した. 40 00cm^<-1>から400cm^<-1>までの赤外光(H光),1650cm^<-1>から400cm^<-1>までの赤外光(L光)をそれぞれ照射して,回転異性化反応を観測した. その結果,TG^+G^<-1>形からTTT形およびTTG^-形への回転異性化はH光,L光のいずれによっても誘起されるが,G^+G^+G^+形からG^+TG^+形への回転異性化はH光のみによって誘起されることが分かった.

報告書

(3件)
  • 1987 実績報告書
  • 1986 実績報告書
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] C. G. Park; M. Nakata; M. Tasumi: Journal of Molecular Structure. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] M. Nakata; T. Ishibashi; M. Tasumi: Journal of Physical Chemistry.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Munetaka Nakata;Takaaki Ishibashi;Mitsuo Tasumi: Journal of Physical Chemistry.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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