研究分担者 |
山村 公明 神戸大学, 教養部, 教授 (60031358)
増田 良一 神戸大学, 工学部, 教授 (40031083)
北條 卓 神戸大学, 工学部, 教授 (60031043)
伊藤 邦明 神戸大学, 理学部, 助手 (90144609)
山田 博昭 神戸大学, 理学部, 助教授 (90030767)
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配分額 *注記 |
25,000千円 (直接経費: 25,000千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1985年度: 21,000千円 (直接経費: 21,000千円)
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研究概要 |
上記研究課題ににつき, 下記のように研究をおこない成果を得た. 1.ニトロオレフィン, ジシアノオレフィン等の三塩化チタン還元反応:これら化合物の三塩化チタンによる還元反応では, 置換基, 官能基に応じてピロール, ジビニルアミン, 五員環エナミノニトリル, イソオキサゾール, その他など種々の生成物が得られることを見出し, 反応機構を解明するとともに, それらの化合物の簡便で一般的な合成法として確立した. 2.ニトロオレフィンの四塩化チタン存在下の電極還元反応:ニトロオレフィンを四塩化チタン存在下に電極還元すると好収率でニトリルが生成することを見出し, アルデヒドからのニトロオレフィン経由の一炭素延長ニトリル合成の新規手法を開発した. 3.フランの高圧環化付加反応:フランとアセトキシメチレンマロン酸エステルとの高圧環化付加反応によって, 常圧下では合成不可能なクーオキサビシクロヘプロテン誘導体の合成に成功した. この付加物よりのC-ヌクレオシド前駆体の合成にも成功した. 4.トリフルオロアセチル基の導入:ケタールのトリフルオロアセチル化により合成できるトリフルオロアセチルビニルエーテルのエーテル交換反応によってキレート剤として有用なトリフルオロアセチルアセトン誘導体が合成できることを見出し, 有用な好収率合成法として確立した. 5.新規チオアセタール化触媒の開発:塩化チオニル処理シリカゲルがアルデヒドの選択的チオアセタール化触媒であることを見出し. ケトン存在下のアルデヒドの選択的て保護法としてすぐれている手法として確立した. 6.ニトロ基のフエニルチオ基による置換反応:同一炭素原子上の電子吸引基で活性化されたニトロ基が容易にフェニルチオ基で置換されることを見出した.
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