研究課題/領域番号 |
60430010
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分析・地球化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
酒井 均 東京大学, 海洋研究所, 教授 (00033126)
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研究分担者 |
石塚 明男 (石塚 明夫) 東京大学, 海洋研究所, 教務職員 (80107458)
堀江 絹子 東京大学, 海洋研究所, 助手 (50013503)
蒲生 俊敬 東京大学, 海洋研究所, 助手 (70143550)
児玉 幸雄 東京大学, 海洋研究所, 助手 (10013575)
野崎 義行 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (70126142)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
30,100千円 (直接経費: 30,100千円)
1988年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1986年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1985年度: 21,600千円 (直接経費: 21,600千円)
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キーワード | 熱水活動 / 沖縄トラフ / 溶存メタン / 微量金属元素 / 硫化物鉱床 / 地球化学 / 海底熱水鉱床 / 海底熱水活動 / メタンプルーム / シロウリ貝 / 沈みこみ帯 / 硫黄バクテリア / 海底火山 / ICP発光分光分析 / 熱水指標元素 / 多元素分析 |
研究概要 |
初年度(昭和60年度)に研究船白鳳丸(KH85ー4航海)を用いて、ハワイ島南方のロイヒ海底火山の探査を行なった。この航海では、CTDによる海底直上の水温異常の検出法、溶存メタンの船上分析による熱水プルームの迅速発見法など基本的手法を確立し、ロイヒ海山の熱水プルームを世界に先駆けてマッピングするなど、以後の研究の基礎を築くことができた。また海水中の多数の微重重金属の同時分析の必要が痛感され、同年ICP誘導結合プラズマ発光分光分析装置を購入してその整備、活用をはかり、現在では29元素の同時定量が可能となった。 第二年度(昭和61年度)からは、日本近海の海底熱水系、特に沖縄トラフ熱水活動の地球化学的調査に着手した。同年七月「しんかい2000」の潜航調査によって沖縄トラフ中軸部、伊平屋海凹において温度40℃以上の熱水マウンドと温水の湧出を発見した。採取した湧水と熱水堆積物を分析した結果、溶存メタン・ヘリウム同位体比の異常を認め、堆積物の主成分である鉄スメクタイトの酸素同位体比よりその生成温度が推定された。 第三年度(昭和62年度)には白鳳丸(KH87-2航海)による総合調査が行われ、東大海洋研のトランスポンダー航法のもとで、新たに改良型曳航式熱水探査器とヒートフロー付ピストンコアラーによる間隙水中の熱水循環の検出法がテストされた。さらに最終年度(昭和63年度)には、長崎海洋気象台・長風丸、西独ゾンネ号、DELP第5海工丸、「しんかい2000」淡青丸の各航海により探査を続けた結果、新たに伊是名海穴で高温の熱水(130℃以上)噴出を伴う大規模な硫化物鉱床が発見され、近傍の海水中にCH_4、Mn、δ^3Heの異常を見出した。また、相模湾初島沖、伊豆、小笠原、日本海東縁、北フィジー海盆、ゴルダ海嶺についても、同様の熱水探査を行った。
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