研究課題/領域番号 |
60430025
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
高分子合成
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
戸倉 清一 北海道大学, 理学部, 教授 (40000806)
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研究分担者 |
西 則雄 北海道大学, 理学部, 助手 (70001857)
金子 元三 北海道大学, 理学部, 教授 (10000720)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
21,000千円 (直接経費: 21,000千円)
1988年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1987年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1986年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1985年度: 13,500千円 (直接経費: 13,500千円)
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キーワード | 免疫アジュバント / カルボキシメチルキチン / 脱アセチル化キチン / スルホン化キチン誘導体 / キチンヘパリノイド / 医薬徐放性 / ハプテン特異抗体 / カルシウムイオン吸着 / アミノ酸特異吸着 / ゲル化 / 医薬トラッピング / プロドラッグ / カルボキシルメチルキチン / 特異抗体 / メタンフェタミン / 抗血栓性 / 酵素標識法 / キチン誘導体 / 生物活性 / 酵素標識抗体法 / ヒロポン / リンパ球親和性 / 選択吸着 / マクロファージ活性化 / 抗腫瘍活性 / 生物活性と置換位置 / マイトージェン活性 |
研究概要 |
種々のキチン誘導体を合成し医用材料として使用するための基本的性質及び抗凝血性等の人為的コントロールについて研究した。種々の部分脱アセチル化キチンの中で70%脱アセチル化キチン(DACー70)が比較的長期間免疫アジュバント活性を示すのに対し陰イオン性の(80%置換)カルボシメチルキチン(CMーキチン)が短期間の免疫アジュバント活性を示したこの脱アセチル化キチンのアジュバント活性はカルボキシメチル化や、O,Nースルホン化等の化学修飾により消失させることが出来たことより生理活性の人為的コントロールの可能性が示唆された。CMーキチンのアジュバント活性も脱アセチル化やスルホン化で消失できた。DACとCMーキチンの免疫賦活能について研究の結果、脱アセチル化キチンはマクロファージ活性化後Tー細胞系を、CMーキチンはBー細胞系を活性化させる二つの経路が明らかになった。さらに、カルボキシメチルキチンは高い生体内消化性を示すのでハプテン特異性抗体産生について研究した。CMーキチンに医薬を結合させたフロイント完全アジュバントで乳化して皮下注射するとハプテン特異的抗体の産生が確認されバイオセンサー等への応用が考えられている。一方、フロイント完全アジュバント無しでは医薬徐放性担体として働き1回の標準的皮下注射で約120時間にわたり医薬の血中濃度を一定範囲内に維持できることを見出した。また、CMーキチン60を部分脱アセチル化(約10%)した後N,Oースルホン化し特にグルコサミン残基のCー3位もスルホン化するとヘパリン様活性も示すことを見出した。このヘパリノイド活性は天然へパリノイド活性の約1/3でネズミ静脈中への注射でも毒性を示さないことからキチンヘパリノイドとしての将来が期待できる。さらに、CMーキチンのカルシウム特異吸着能と3価の鉄イオンによるゲル化能についても医薬徐放性の面から研究を行っている。
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