研究課題/領域番号 |
60440016
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
水産学一般
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
谷口 旭 (1988) 東北大学, 農学部, 教授 (30002091)
西沢 敏 (1985-1987) 東北大学, 農学部, 教授 (30001572)
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研究分担者 |
佐々木 洋 東北大学, 農学部, 教務職員 (10183378)
藤田 直二 東北大学, 農学部, 助手 (10005639)
中村 恵江 東北大学, 農学部, 助手 (10005613)
谷口 旭 東北大学, 農学部, 助教授 (30002091)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
21,900千円 (直接経費: 21,900千円)
1988年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1987年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1986年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1985年度: 11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
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キーワード | プランクトンパッチ / 動物プランクトン摂食活動 / 動物プランクトン鉛直移動と分布 / 近底層プランクトン / 繊毛虫プランクトン / 混合栄養者 / 女川湾 / 螢光検鏡 / 粒状有機物鉛直輸送 / 橈脚類の日周摂食リズム / 絶食による摂食機能の回復 / 前線帯 / 橈脚類の摂食応答 / 糞粒沈降フラックス / プランクトン / パッチ / 摂食生態 |
研究概要 |
本研究を行なうに当っての基本的な視点は次のようであった。海洋における動植物プランクトンの相互関係が、両者の個体レベルでの一率平等な関係であるよりは、群レベルのパッチ間での接触関係で成立しているであろう、海洋に存在している動植物のパッチはその相互関係の場であると同時にその結果を反映したものであろうから、本研究では、先ず自然海洋における動植物プランクトンのパッチ状分布の実態を明らかにし、同時に個体群密度が変化する間における両者間の相互関係の短時間内の変動を明らかにすることを目標とした。 その結果(1)本研究期間以前に入手されていた一部標本も含め、LHPRとSFTDの曳航採集標本と記録ならびにポンプによる微細スケール採集標本を新たに入手し、動植物プランクトンのパッチ状分布とその短期間変化の実態を、数多い例について明らかにしたこと、(2)エルゾンパーチクルカウンターを用いて植食性かいあし類の摂食活動の日周リズムを明らかにし、かいあし類が日周鉛直移動によって表層植物プランクトン濃密群との接触と別離とを繰返すことの適応的な意味を推定したこと、(3)数多くの試水を検鏡することにより微小な繊毛虫プランクトンの分布と植物プランクトンの分布の対応を解析し、游泳力の微弱な繊毛虫であっても、植物に対する依存度に応じて集中分布の中心(パッチ)を異にすることを示し得たこと等々の成果が得られた。これらの具体的な内容は別添報告書に印刷してあり、すでに学会誌等に公表した研究成果とあわせて、関係の研究者間に広く配布する予定である。 尚上記(3)の研究では、混合栄養という奇妙な生態の繊毛虫の存在が普遍的であることが明らかになった。今後発展させたい研究対象である。
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