配分額 *注記 |
25,500千円 (直接経費: 25,500千円)
1987年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1986年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1985年度: 21,000千円 (直接経費: 21,000千円)
|
研究概要 |
1.T細胞ハイブリッドーマによるヒト炎症性リンホカインの解析 ヒトT細胞ハイブリッドーマAC-5-8より, ヒトリンホトキシンの遺伝子クローニングを行い, 構造を確定した. さらにAC-5-8は, PMAとCcnAで刺激したときはリンホトキシンのみを産出するが刺激剤中にCa2+イオノフォを含めると, リンホトキシンのみでなく癌壊死因子も産出されるようになることを観察した. 精製したヒトリンホトキシンをL細胞にはたらかせると速やかに細胞膜流動性が上昇するが, 細胞内カルシウムの遊離はおこらないことを観察した. また精製ヒトリンホトキシンには, 強いマクロファージ走化活性と, マクロファージ活性化作用があることを発見した. ヒトT細胞ハイブリッドーマH3-E9-6からは, プライミング因子としてはたらくMAF-CIと, トリガリング因子としてはたらくMAF-CIIの2種のマクロファージ活性化因子の部分精製を行った. MAF-CIはヒトγ-IFNと異なり, MAF-CIIはリボ多糖と異なることを明確にした. さらにヒトT細胞ハイブリッドーマH-E4-Gからは, マクロファージのグルコース代謝を昴進させる因子のmRNAを単離し, cDNAライブラリーを作成し, 遺伝子クローニングと構造確定を行いつつある. またヒトT細胞ハイブリッドーマF4-29-4からはマクロファージのO_<2->産出を昴進させる因子のmRNAを単離し, この因子の遺伝子クローニングを実施中である. 2.マクロファージハイブリッドーマの作成と, それらによるモノカインの解析, マウス腹腔マクロファージと, マウスミエローマ細胞NS-Iあるいはマウスマクロファージ様白血病細胞P388D, とからハイブリッドーマを作成し, これらから, 産出されるモノカインを解析した. 同様にヒト単球とヒトマクロファージ様白血病細胞U937からハイブリッドーマを作成し, これから産出されるヒトモノカインを解析した.
|