研究課題/領域番号 |
60440101
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
家政学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
外間 ゆき 琉球大学, 教育学部, 教授 (00044884)
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研究分担者 |
東盛 キヨ子 琉球大学, 教育学部, 助教授 (60044947)
金城 須美子 琉球大学, 教育学部, 助教授 (00044933)
桂 正子 (佳 正子) 琉球大学, 教育学部, 助教授 (20044935)
宮城 節子 琉球大学, 教育学部, 教授 (10044934)
尚 弘子 琉球大学, 教育学部, 教授 (40044888)
福田 亘博 琉球大学, 農学部, 助教授 (40117586)
知念 功 琉球大学, 農学部, 教教授 (00045105)
玉那覇 直 沖縄刑務所, 管理部
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研究期間 (年度) |
1985 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
9,700千円 (直接経費: 9,700千円)
1988年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1986年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1985年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | 沖縄の長寿者の食生活 / 豚肉 / 海藻 / 味噌 / 香片茶 / ひとえぐさの成分 / 沖繩あおさ・おごのり / コレステロール下降 / 長寿者の食生活 / そてつ種子味噌 / ひとえぐさ / おごのり / 豚肉調理による成分の変動 / そら豆味噌 / 豚肉料理の白ネズミの血清脂質への影響 / 郷土食 / 豚肉の脂肪酸組成 / 豚肉のコレステロール / 豚肉料理 |
研究概要 |
1.研究目的 昭和60年ー63年度の4年間、沖縄の長寿者の食生活と生活状況について聞き取り調査を行ない、その利用食品の中から特徴のあるものの食品分析と動物実験による生理的効果を検証して、長寿と食生活との関係を考察することを目的とした。 2.方法 (1)聞き取り調査は80歳又は85歳以上、総数168人、本部町・与那城村・知念村・那霸市・粟国村・伊江村・伊是名村の7地区で家族構成、日常生活、食生活、栄養素・食品摂取、身体状況について行った。(2)食品分析は豚肉、海藻、味噌の一般成分、微量成分について行った。(3)動物実験は豚肉料理、海藻、茶を飼料として脂質代謝への影響をみた。 3.結果 沖縄の長寿者達は転居が殆んどなく、持ち家率が95%と高く三世代同居が多く、家族にも長寿者が多かった。日常生活においては睡眠を充分とり、軽労又は運動を積極的に継続し、精神的なゆとりを持つよう心がけ、食事は一日三食、腹八分を心がけ、過度の飲酒、喫煙をつつしんでいた。栄養素摂取率では所要量に対し、エネルギーは80ー86%、たんぱく質は73ー81%でビタミンAとビタミンCは100%を超えて摂取していた。食品群別摂取量は穀類、野菜類、大豆製品、魚介類の順に多かった。穀類エネルギー比は50ー53%で脂肪エネルギー比は25ー26%であった。豚肉料理志向は強い。ゆでこぼし、あく取りを行う長時間加熱調理によって豚肉の脂質、コレステロール量は減少した。脂肪酸組成はパルミチン酸、オレイン酸、リノール酸が主であった。動物実験により"アシティビチ","中身の吸物"には脂質代謝改善効果のあることがわかった。ひとえぐさはβーカロチン、ビタミンCを含み抗酸化性が期待され、おごのりには脂質代謝改善効果が期待される。そら豆及びそてつ味噌のアミノ酸組成は普通味噌に比べて劣らなかった。香片茶にも脂質代謝改善効果が期待される結果を得た。
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