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画像と語の視覚的認知過程にみられる促進と干渉効果の分析

研究課題

研究課題/領域番号 60450011
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 心理学
研究機関千葉大学

研究代表者

御領 謙  千葉大, 文学部, 教授 (70008960)

研究分担者 江草 浩幸  千葉大学, 文学部, 助手 (90168774)
箱田 裕司  千葉大学, 教養部, 助教授 (50117214)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1986年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1985年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
キーワードプライミング効果 / 漢字 / 仮名 / 語認知 / ストループ効果 / 形態的符号化 / 音韻的符号化 / 意味的符号化
研究概要

本研究の主要目的は、具体的なものの線画の命名潜時と、漢字や仮名で表記された語の音読潜時を指標とする実験を通して、漢字,仮名,絵の認知過程の共通性と異質性を明らかにすることにある。このことに関して、以下のような知見を得ることができた。
漢字と仮名の音読潜時に及ぼすプライミング効果:漢字と仮名による語を視覚的に提示し、それを音読させて、語の提示から音読に至るまでの潜時を測定する。この際音読すべき目標語に先立ち、目標語と以下のような関係にある語をプライムとして提示した。a.同一語,b.同音異義語,c.意味的関連語。cについては、意味のクラスター分析に基づき、意味関係の異なる語対からなるクラスターを構成し、クラスターごとの効果を検討した。上記の測定値と、無関連語をプライムとした場合の目標語に対する音読潜時との比較から、いずれの場合にも、無関連条件よりも音読潜時が短くなるという、促進効果の得られることがわかった。また、意味的関連について言えば、反意語関係の場合に、最大の促進効果が得られることがわかった。プライムとターゲットの表記が、漢字-仮名,仮名-漢字のどちらの場合にも同程度の促進効果が得られた。プライムを聴覚的に提示した場合にも、また、課題を語決定課題とした場合にも、基本的には同様の結果が得られた。
絵-語間のストループ的干渉効果:良く知られた物や動物の絵例えば、旗や馬の絵に名詞を重ねて印刷したものを提示し、その絵に対する命名の潜時を測定した。絵と語とが一致している場合,無関連な場合,無意味語を用いる場合,の三条件で実験を行なった結果、無関連語条件と比較して、一致条件では促進、無意味語条件では干渉効果の得られることが明らかとなった。上記の結果をもとに、漢字と仮名とを用いる日本語の読語過程についての理論的考察を行ない、印欧語の処理過程との相異等について考察した。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 御領謙: 心理学研究.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 箱田裕司: 心理学研究.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 江草浩幸: 心理学研究.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 御領謙: "読むということ" 東京大学出版会, 232 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ken Goryo: "Semantic Priming Effect on Kanji-word Recognition" Japanese Journal of Psychology.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yuji Hakoda: "Stroop Type Facilitation and Interference in Picture Naming Time for Picture-word Pairs" Japanese Journal of Psychology.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hiroyuki Egusa: "Phonological Priming Effect on Reading Aloud Time for Japanese Words" Japanese Journal of Psychology.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ken Goryo: Tokyo University Press. On Reading (In Japanese), 232 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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