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地方中核都市における老人扶養の実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 60450033
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 社会学
研究機関鹿児島経済大学

研究代表者

原田 尚  鹿児島経済大学, 社会学部, 教授 (90148990)

研究分担者 染谷 俶子  鹿児島経済大学, 社会学部, 助教授 (60154720)
川崎 澄雄  鹿児島経済大学, 社会学部, 助教授 (40152946)
研究期間 (年度) 1985 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1987年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1986年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1985年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワード老人扶養 / 家族形態 / 一時別居型居住形態 / 同居・別居 / 近住度 / 修正拡大家族 / 老人の単独世帯
研究概要

1.鹿児島, 名瀬両市の老人の特徴としてまずあげられることは, 子供との同居率がきわめて低いことである. 今回調査による同居率は34.4%, 年齢構成の偏りを修正した標準化同居率でみても35.5%で, 昭和60年国勢調査による全国平均同居率の65.6%にくらべて著しく低い. 2.低同居率は, 一時別居型居住形態が多いことによる. またそれは, 一時別居期間が長いことによる. 女についてみると, 低年齢層では低同居率が顕著であるが, 80才以上になると大半が同居している. しかし, 同居時期は一般に遅い. 3.全国平均にくらべ, 一貫した同居志向が少なく, 一時別居志向が多い. 4.同居率は階層間にかなりの格差があり, 意識面をふくめて, 専門的職業, 販売店主1生産工程従業者はとくに低率であり, 事務従事者はそれらの対極にある. 5.多数の別居老人は主に親族に依存している. 別居子は比較的近住度が高く, 交流も密である. 一番近くに住む子供や病気の時に世話して呉れる子供は, 特定の身分関係に偏ってはいない. つまり, 将来親をみる子供に限定されていないのである. 6.子供がありながら生涯別居をとおす老人は, 女の場合約12〜13%と推定される. 80才以上で単独世帯の老人は, 子供と1時間以上の距離で生活している者が1名あるほかは, 全員が同じ町内に住んでおり, 老人置去りの形態はみられない. 7.年収は, 1人世帯70〜100万円, 2人世帯100〜150万円を最頻値とする分布を示し, 他の地方にくらべて低い・収入源については, 年金をあげた者が77.6%, 預金引出し20.8%等が多く仕送りは13.3%にすぎない(M.A.). 8.生き甲斐は, 「家族・子・孫」が最も多く男では41.1%, 女では34.4%をしめ, 「趣味」は男21.9%, 女17.5%をしめている. 9.友人との交流については, 高齢化につれて親しい友人本位の半隔離型の特徴がみられる. 10.老人と65才未満との間の意識のズレが非常に少ないのも特徴であろう.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 上子武次 等論: "日本の社会学第4巻現代家族" 東大出版会, 280 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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