研究分担者 |
山田 文康 大学入試センター, 研究開発部, 助手 (40158217)
鈴木 規夫 大学入試センター, 研究開発部, 助手 (70154565)
大塚 雄作 放送教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (00160549)
前川 眞一 大学入試センター, 研究開発部, 助教授 (70190288)
石塚 智一 大学入試センター, 研究開発部, 助教授 (00168238)
池田 輝政 大学入試センター, 研究部, 助手 (90117060)
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研究概要 |
3年度にわたって典型的な学力型の特定, 典型的なテストの特定について精練を加え, またシミュレーションモデルについても, 現実をかなり反映しかつ, 実用的なものとなるように精練した. 結果として, 文科系の学力を中心とする4つの学力型, 理科系の学力を中心とする4つの学力型に加え, そのどちらにも偏らない学力型1を加え計9つの学力型がシミュレーションの核として特定された. シミュレーションに利用する受験生の学力は, これらの核およびその派生型からなる9つの5変量正規分布を特定し, それからの正規乱数によって発生された. 一方, 典型的テストとして, 昭和62年度の共通第1次学力試験の項目分析を通じて, 国語, 数学, 外国語, 日本史, 世界史, 地理, 物理, 化学, 生物が構成され, これらのテストは, そのテスト項目の持つ, 項目識別力aと項目困難度bによって記述された. さらに, 学部系統によって, 出願する受験生の学力型が異る(簡単に言えば, 理系の学部系統には理科系の学力型を有する受験生が多く, 文系の学部系統ではその逆になっている)ため, 学部系統ごとに受験生の学力型の構成比を特定した. これらの準備のもとで, 選抜方式を様々に変えながら, どのような選抜方式のもとでどのような学力型の受験生が合格しやすいかを調べるためのシミュレーションを行った. 選抜方式としては, 全科目を平等に見るもの, 国語, 数学, 英語の3科目を重視するもの, 理科系を重視するもの2種類, 文科系を重視するもの2種類にあわせて, どの科目でも各個人の最高得点を取った科目1科目によって選抜するものの計7種類を試みた. 以上の詳細は, 別途出版する研究成果報告書を参照されたい.
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