• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

思索と創造のダイナミズム-近代ドイツにおける精神の展開の再検討-

研究課題

研究課題/領域番号 60450059
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 独語・独文学
研究機関東北大学

研究代表者

長沼 敏夫  東北大, 教養部, 教授 (50005758)

研究分担者 関本 英太郎  東北大学, 教養部, 助教授 (60137883)
藤原 五雄  東北大学, 教養部, 助教授 (40036348)
青山 隆夫  東北大学, 教養部, 助教授 (10006439)
研究期間 (年度) 1985 – 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
1986年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード認識 / 実践 / 制作 / 傾向 / 調和的対立 / 自然 / カント的アンティノミー / 自律
研究概要

本研究は近代ドイツ文学にみられる多様な創造的精神の形成過程を克明にたどり、その歴史的意義と限界、並びにその普遍性に現在的アクチュアリティーを向うことによって、われわれをとりまく危機的な文化状況を乘越える方途を探る目的で進められてきた。61年度においても個別的研究と平行して数度にわたる共同の研究会が持たれた。この過程を通じて、近代ドイツ精神の展開を啓蒙主義とそれに連動するカントに端を発するドイツ・イデアリスムスの思想運動において跡づける試みがなされた。この思想運動はカント的アンティノミーの創造的克服をめぐっての運動であったと特色でけることが出来るが、われわれはこのような試みを詩人の創作活動にも見てとることが出来ると考えた。そしてそこにはむしろ抽象的思考の網目から落ちた新たな思索への契機が含まれていると期待出来た。本年度が本研究の最終年度にも当り、一定の研究成果を公けにする必要もあって、徒らにテーマが拡散するのを防ぐため、以上のような共同討議を踏まえながら「認識と実践との関連」という論点に立って個別研究に専心することにした。長沼はゲーテを、藤原はヘルダーリンを、青山はノヴァーリスを主たる研究対象としてこれを行った。そして関本は今日的な批判理論をも視野におさめながら文学受容の観点から近代ドイツ精神の批判的検討を行った。この結果これらの詩的世界に当代の思想家たちの思想をある意味で先取りし、あるいはそれを越えて今日の思想家たち(例えばハイデッガー,ロムバッハ,シュミッツ,ハーバーマス等)の問題意識にも通底するものがあるのを感じさせた。現在本研究は新たなメンバーをも加えて急ピッチで進められており、有意義な成果が期待されている。この成果は現在出版計画が進められている論集に発表するつもりである。

報告書

(1件)
  • 1986 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 青山隆夫: 東北大学教養部紀要. 46. 215-234 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 関本英太郎: 文化(東北大学文学会). 50,1〜2. 23-40 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 関本英太郎: 東北大学教養部紀要. 46. 251-267 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 長沼敏夫,畠中美菜子,青山隆夫,森淑仁,藤原五雄,関本英太郎,足立信彦: "近代ドイツ精神の展開ー思索と創造のダイナミズム" 株式会社 朝日出版社, 298 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Aoyama, Takao: "The Miner-Figure as Parody" Bulletin of College of General Education, Tohoku University. 46. 215-234 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Sekimoto, Eitaro: "Autonomy and Function of Literature/Art in German Civil Society (1)" BUNKA(Culture) (edited by The Literary Society, Tohoku University). 50-1&2. 23-40 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Sekimoto, Eitaro: "Autonomy and Function of Literature/Art in German Civil Society(2)" Bulletin of College of General Education, Tohoku University. 46. 251-267 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Naganuma,Toshio; Hatanaka, Minako; Aoyama,Takao; Mori, Yoshihito; Fujiwara,Itsuo; Sekimoto,Eitaro; Adachi, Nobuhiko: Asahi-Shuppansha, Co., Ltd.The Development of the Modern German Spirit - the Dynamism of Thinking and Creating, 298 Pages (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1986 研究成果報告書概要

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi