研究課題/領域番号 |
60450072
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 大阪外国語大学 |
研究代表者 |
桑島 昭 阪外大, 外国語学部, 教授 (60030128)
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研究分担者 |
岡崎 正孝 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (90030163)
加賀谷 寛 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (60030102)
浜口 恒夫 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (70030137)
白石 昌也 大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (70127330)
西村 成雄 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (60030160)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1986年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1985年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 両大戦間期 / アジア / 政治主体の形成 / 民族自決主義 |
研究概要 |
本研究は、アジア各地域の現地語資料や聴きとり調査作業の蓄積を基礎にして、両大戦間期のアジアにおける政治・民衆運動の形成・展開と、それを支える思想を比較考察し、同時にそれらの運動と思想に共通する性格を析出して、現代アジアの民衆と政治指導が担っている諸問題の基礎的性格を解明しようとしたものである。研究例会においては、下記の二点を中心に報告・討論が行なわれた。 (1)分担各部門の経過報告を行ない、従来の学説・研究史の検討とその中における位置づけを試みた。 (2)分担各部門の研究の相互関連性および特異性・独自性を吟味することにより、アジア地域全体を対象とした比較研究の視座を模索した。 その結果、地域によっては研究・学説史の統括そのものに意義のある場合もあれば、従来の研究の蓄積に新らたな貢献を行なうことが望ましい場合もあることが明らかになった。また、西大戦間期には、民族自決主義の抬頭・国際共産主義運動の波及・世界恐慌の影響など共通の事象が多く、これらは、アジア各地域を通観する比較の視座を構築する上で重要な指標であることが確認された。 定期的な研究会の開催を通じて参加者の共通の認識は深まったが、アジア諸地域の両大戦間期における問題を、地域を超えて同時代的な視野に収め、あるいは相互に関連する構造のなかで把握するためには、克服すべき点がなお多く残されている。今回の共同研究作業は、そのような目標に向けての一歩であり、方法と資料の両面においていくつかの新しい可能性を探ることができたと考える。
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