研究課題/領域番号 |
60450092
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業経済学
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研究機関 | 北海学園大学 |
研究代表者 |
千葉 燎郎 北海学園大, 経済学部, 教授 (20155310)
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研究分担者 |
坂下 明彦 北海道大学, 農学部, 助手 (70170595)
小田 清 北海学園大学, 経済学部, 教授 (80137455)
大沼 盛男 北海学園大学, 経済学部, 教授 (80145979)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1986年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1985年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 農産加工 / 地域経済 / 安定経済成長期 / 育成と推進主体 |
研究概要 |
本研究では1.農村地場加工業開始の地域的事情の分析、2.農村地場加工業の推進主体の育成と行政対応、3.農村地場加工業の流通・販売対応の解明を主要な課題として調査研究を2カ年にわたって進めてきた。その結果、新たに得られた実績の概要は、課題に即していえば以下のようである。 1.農村地場加工業開始の地域的事情について われわれが調査した北海道内の3市町村については、それぞれの立地にもとづく農業・農村の地域的展開に即応するものとして成立しているのが特徴としてあげられる。富良野市のワイン製造は、石礫の多い傾斜地へのブドウ栽培と観光が結合して始まっているし、東藻琴村のチーズ製造は畑作・酪農地帯の牛乳過剰生産に端を発している。士幌町のポテト食品加工は大規模畑作大量栽培のポテト処理から始っている。 2.推進主体の育成と行政対応について 調査対象地のいずれもが独自の事業主体をとっていることが注目される。富良野では市の条例にもとづく振興公社と農協の結合、東藻琴では村の条例にもとづく乳製品加工研究所を中心にして農協はあまりタッチしていない、士幌は農協の完全主導型である。 3.流通・販売対応について 富良野のワインは、地域の観光開発と結合した地場消費中心、東藻琴村のチーズは生産を限定してデパート(札幌・東京)・空港などで販売。士幌のポテト製品は、大手製菓会社・冷凍食品企業が販売を担当している。 4.以上のように地域特産品を生産する農村地場加工業の育成と推進主体は様々であるが、地域特産品づくりとしては限定された生産で品質と地域内販路を掌握するほうが安定性という点では将来性が大きいと考えられる。
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