研究分担者 |
内山 幸久 立正大学, 文学部, 助教授 (30036066)
大塚 昌利 立正大学, 文学部, 教授 (00120890)
澤田 裕之 立正大学, 文学部, 教授 (00097239)
服部 けい二郎 立正大学, 文学部, 教授 (50062740)
稲永 幸男 立正大学, 文学部, 教授 (50062732)
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研究概要 |
本研究は、巨大都市圏(東京),大都市圏(横浜・福岡),中都市圏(盛岡,郡山,川越,浜松,長野,甲府,松江,大分など),小都市圏(角館,狭山,東松山,成田,燕,諏訪,長岡,鈴鹿,野上,国東,有田など)によって、低成長期,社会的成熟期に対応して、都市・村落景観が、どのような実態を示すかを可能な限り正確に記録しようとするものである。 東京大都市圏においては、都市・副都心・副々都心・その他の中心地ごとに、階層構成に対応する都市景観の現状が報告された。ところによっては、同ランクの中心地が地理的にあまりにも近接している場合が見られたが、その場合、不必要な競合が予想されることも指摘された。衛星都市群における都市化と村落・農地変高についても、好ましいものとその逆のものが報告された。門前町景観・商店街景観に対するイメージ調査も行われた。 地方都市においては、全体として、景観の個性化を進める怒力が報告されたが、実際には、個性化という名の下に同じような景観変容が見られることも指摘された。工業化に伴う景観変容については、特に季節差による工業景観イメージとあるべき姿が考察された。顕在的景観,残象的景観などの分類による商業地区,住宅地区,寺町などの分析も行われた。 各種さまざまなスライド(景観写真)の映写を通して、撮影者の主観に基づく整理法と、他の参加者による批判も行い、客観化を試みた。地理的研究における景観イメージの重要さが再確認され、地理的パーセプションの具体例が多数示された。
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