研究課題/領域番号 |
60450099
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
薄井 坦子 千葉大, 看護学部, 教授 (60092037)
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研究分担者 |
加藤 仁美 千葉大学, 看護学部, 助手 (30185863)
小野寺 利江 千葉大学, 看護学部, 助手 (70160926)
中澤 容子 千葉大学, 看護学部, 助手 (20134356)
嘉手苅 英子 千葉大学, 看護学部, 講師 (70117571)
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研究期間 (年度) |
1985 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1986年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1985年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | 看護基本技術 / 技術修得過程の効率化 / 教授-学習過程 / イメージ・トレーニング / GSR |
研究概要 |
本研究は、看護基本技術の教授-学習過程にイメージ・トレーニングを導入し、技術修得過程の効率化を試みたものである。2年次生81名を対象に、基本技術の代表例として「無菌操作」を取り上げ、そのティーチング・ポイントを映像化したビデオ・テープを授業の前に視聴させ、自己学習の後教官によるチェック合格後に再び視聴させて、それぞれ生体反応(GSR)を測定した。その時同時にイメージ内容についての内省報告をとった。生体反応測定結果・内省報告・教官のチェック記録をもとに「無菌操作」技術の修得過程について検討した結果、以下の知見を得た。 1.全員がビデオ・テープによるイメージ・トレーニングのみによって「無菌操作」の基本技術を修得できた。1回で実技チェックに合格した者は17名,最高チェック回数は6回(1名),最頻値は2回(29名)であった。 2.ポイントを押さえた行動をとれた学生は、技術の具体的なカタチとその原理的な意味をつなげた立体的なイメージを描き得ていることがわかった。 3.現象的なイメージだけで行動する学生もあったが、教官のチェックが立体的なイメージを描くコツをつかむきっかけになったことがわかった。 4.技術修得前の内省報告では、患者の立場から傷の状態に関心を向け、技術については一連の行動として漠然と視聴した者が多く、修得後には看護者の立場から無菌操作の流れにそってチェック・ポイントを細かく見ていた。 5.生体反応の現われ方、および生体反応と内省報告内容との連関には個人差が大きく、これらから技術修得状況の判定はできないことがわかった。 6.教官のチェックを指導過程のなかに位置づけ、学生の行動とイメージの描き方の両面から技術修得レベルを評価する必要性を再確認できた。 現在「無菌操作」の積み重ね学習として「褥瘡の手当て」「導尿」の教授-学習過程に同様の方法を実施しその結果を分析中である。
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